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吉例顔見世十一月「楼門五三桐」

2018/11/21
11月18日(日)、歌舞伎座。 久しぶりの幕見。

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すでにクリスマス気分。
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楼門五三桐

石川五右衛門:吉右衛門/右忠太:歌昇/左忠太:種之助/真柴久吉:菊五郎

お目当ては「楼門五三桐」。
短い舞台だけど、絶対一度見てみたかった。

13時半に並び始めた。
14時10分に10番目の切符を手に入れる。
余裕すぎる。 ちょっとかなしい。

ミキモト銀座四丁目本店の「二代目吉右衛門写真展」を見に行き、戻る。
ど真ん中の席に座れた。

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大薩摩の演奏後、浅葱幕が落とされ、煌びやかな南禅寺の楼門!
桜の花びらが辺り一面。

そしてデーンと石川五右衛門こと二代目吉右衛門丈。

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「絶景かな 絶景かな
 春の眺めは値千金とは 小せえ 小せえ
 この五右衛門の目から見るときは 一目万両万々両」

でっかいでっかいスケールの五右衛門
すべてのことが小せえと思えくるこの台詞。

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かっこよかった。
私の好きな歌舞伎の要素がギューッと詰まった舞台。
500円ぽっきりですが、最高でした。

05:49 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)

ミキモト銀座4丁目本店「二代目 中村吉右衛門 写真展」

2018/11/19
11月18日(日)、夜の部幕見「楼門五三桐」の切符を手に入れた後、ミキモト銀座四丁目本店の「二代目吉右衛門写真展」へ。鍋島徳恭氏撮影です。

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入り口のみ写真撮影OK。

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薄暗い照明の中、伊勢和紙に浮かび上がる吉右衛門が演じた数々の役柄。たくさんの役の魂に囲まれるよう。

一条大蔵長成、
先代萩の仁木弾正、
武蔵坊弁慶、
妹背山婦女庭訓の鯖七、
河内山宗俊、
籠釣瓶花街醉醒の佐野次郎、
絵本太閤記の武智光秀、
隅田川続俤ー法界坊の野分姫、
井伊大老・・・

一度見た写真でも別の位置に立つとまったく違う写真に見える。それに気づいてから狭い会場内を何周も歩きまわる。30点ほどの展示なのについ長居。

正面では勧進帳のスライドショー。吉右衛門が扮する弁慶、冨樫、義経の写真が次々映される。吉右衛門一人で全役をこなす舞台を見ている気分に。

吉右衛門丈贔屓の方、必見です。 12月9日まで。

23:14 歌舞伎もろもろ | コメント(0) | トラックバック(0)

秀山祭九月大歌舞伎「金閣寺」「鬼揃紅葉狩」「 河内山」 

2018/09/24
9月24日(月)、秀山祭昼の部へ。
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一、祇園祭礼信仰記 金閣寺
此下東吉実は真柴久吉:梅玉/雪姫:児太郎/狩野之介直信:幸四郎/松永鬼藤太:坂東亀蔵/此下家臣春川左近:橋之助/同戸田隼人:男寅/同内海三郎:福之助/同山下主水:玉太郎/腰元:梅花/腰元:歌女之丞/十河軍平実は佐藤正清:彌十郎/松永大膳:松緑/慶寿院尼:福助

児太郎が雪姫を演るときが来るなんて。福助さんの復帰祝いかもしれないが、その期待に十分に応えた雪姫だった。

最初は可憐ではかなげ。でも、父の仇が大膳と知り斬りかかる場面や、夫直信を思う場面では強さが前面に。女武将のような強さを感じさせ、応援したくなる雪姫だった。足で描いたはずの鼠は正直よく分からなかったけど、技術的なことよりも、共感できる雪姫であったことがすばらしい。

松永大膳(松緑)、しばらく見ない間に松緑もこういう大役をどんどんするようになったのだね。松緑の口跡が苦手だったが、今日はあまりそれを感じさせず、正統派の悪役?であったように思う。今後さらに大きな悪役になっていくだろう期待大。

狩野之介直信(幸四郎)、死に向かいつつある絵師の絶望、悲しみ。此下東吉(梅玉)、安定の梅玉さん。余裕しゃくしゃくなお侍。

そして福助さんの慶寿院尼。とにかく舞台に立てて良かったと思う。目線、口跡がしっかりしておりうれしかった。お帰りなさい!

二、萩原雪夫 作 今井豊茂 補綴 鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)
更科の前実は戸隠山の鬼女:幸四郎/平維茂:錦之助/侍女かえで:高麗蔵/侍女ぬるで:米吉/侍女かつら:児太郎/侍女もみじ:宗之助/従者月郎吾:隼人/従者雪郎太:廣太郎/男山八幡の末社:玉太郎/ 男山八幡の末社:東蔵

今回一番単純に楽しめる演目。鬼女になった更級の前と侍女たちが花道で一斉に見得をしたり、毛ぶりが始まったり。ラスト、全員の見得まで飽きさせない。

幸四郎の女形、綺麗でした。 もえぎ、桃、紫で色づいた着物がよく似合い、高麗屋と叫びたくなるほど。鬼女よりはまっていた。

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侍女の児太郎はここでも目立っていたような気が。前に見た雪姫の残像か?三人侍女が並んでいても、なぜか児太郎にばかり目が行った。米吉は目線が鋭い。

平維茂の錦之助がはまっていた。刀を持ち花道を行く姿が勇ましい。イケメン隼人もしばらく見たい間に立派になった気がする。安心して見ていた。

三、河竹黙阿弥 作 天衣紛上野初花  河内山(こうちやま)
上州屋質見世、松江邸広間、同書院、同玄関先


河内山宗俊:吉右衛門/松江出雲守:幸四郎/宮崎数馬:歌昇/大橋伊織:種之助/黒沢要:隼人/腰元浪路:米吉/北村大膳:吉之丞/ 高木小左衛門:又五郎/和泉屋清兵衛:歌六/後家おまき:魁春

吉右衛門の河内山宗俊、大胆不敵、小憎らしい生臭坊主。

ラスト、正体を見破られて、地団駄踏むのでなく破顔一笑するのが良い。自分が窮地に陥っているのに、なぜか逆に出雲守たちをやり込めているみたい。そして開き直って言う七五調の台詞がお楽しみすぎ。

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出雲守(幸四郎)、癇癪持ちだけと気品がある。宮崎数馬(歌昇)、実直で真面目な若侍。北村大膳(吉之丞)、吉右衛門の早春と対峙するにはちょっと弱い気が。でも仕方ない気も。

秀山祭、それぞれ全く違う雰囲気の演目が並び楽しめました。できれば俊寛と河内山をもう一度見たかった。特に俊寛・・・。
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秀山祭九月大歌舞伎「松寿操り三番叟」「俊寛」「 幽玄」

2018/09/24
9月23日(日)、今年初めての歌舞伎座! 東銀座に降り立った駅の空気ですら懐かしい・・・。

秀山祭です。
ちょいメモ備忘録20180923-03

一、松寿操り三番叟(まつのことぶきあやつりさんばそう)
三番叟:幸四郎/後見:吉之丞

染五郎が幸四郎を襲名して私的に初お目見え。なぜに三番叟なのだろう。秀山祭のお祝いか? 幸四郎の人形は本物の人形みたい。手と足の動きに人間の重さを感じない。小顔なのもいいのかも。

吉之丞の「おーさえおさえ、よろこびありや」があっさり。本来はこのくらいあっさりうたうものなんだ。

二、近松門左衛門 作 平家女護島 俊寛 鬼界ヶ島の場
俊寛僧都:吉右衛門/海女千鳥:雀右衛門/丹波少将成経:菊之助/平判官康頼:錦之助/瀬尾太郎兼康:又五郎/丹左衛門尉基康:歌六

俊寛をみるための一等席。俊寛のひとつの完成形をみることができたのではないか。

今回の吉右衛門の俊寛はひたすら人間くさい。

千鳥と成経が結婚を報告しても自分の妻のことを想ったり、早く帰ることに結び付けたりする。赦免に自分の名前がなく苦しむ姿。千鳥のために瀬尾を切るのも、妻ともう二度と会えない絶望から切っているかのよう。まさに「思い切っても凡夫心」。この解釈が正しいのかはわからないけれど、この人間くさく俗っぽい俊寛が私は好きだ。

前半の都に帰れない事を嘆き苦悩する俊寛の姿、最後、岩の上で一縷の望みをつかむかのように手を空に差し出し船を見送る俊寛の目からこぼれる涙を心に焼きつける。

ちょいメモ備忘録20180923-04

三、新作歌舞伎舞踊 幽玄(ゆうげん)
坂東玉三郎、花柳壽輔 演出・振付

天女・白拍子花子:玉三郎/伯竜・獅子の精:歌昇/伯竜・獅子の精:萬太郎/伯竜・獅子の精:種之助/伯竜・獅子の精:弘太郎/伯竜・獅子の精:鶴松

ちょいメモ備忘録20180923-02

「羽衣」
太鼓集団鼓童が並び演奏し能の唄を読み上げ、若手役者たちは歌舞伎調の台詞を吐く。その中を玉三郎がしゃなりと登場。

これは何なのだろう。歌舞伎なのか、能なのか。

そんな事を思いながら終了。

「石橋」
またも鼓童の演奏の中、若手が毛ぶり。

派手さはなく、あっさりした毛ぶり。毛ぶりを引き立てるための鼓童ではなく、鼓童を引き立てるための毛ぶり。

「道成寺」
鼓童の間を縫って玉三郎が一緒に太鼓を叩く。軽やかにステップを踏むかのようにリズムをとる。「羽衣」からの違和感が最高潮に膨らむ。

歌舞伎で義太夫と役者が一緒に節をうたいあげる事はあるけど、あれはあくまで物語を盛り上げるためのうたいあげ。鼓童は玉三郎を引き立てるための演奏。いろいろ歌舞伎をみてきたが、役者ありきの舞台は見た事がない。やはりこれは歌舞伎ではない。

しかし「道成寺」の玉三郎のお姫様は相変わらずとても美しい。圧巻のスター性。鐘の前に立つ後ろ姿ですら華やか。どんなに太鼓演奏が見事でも、その音を消し去るほどの美しさ。あの美しさを際立たせるため、音は要らない。光の中に花子を立たせるだけで十分。

やはり玉三郎は唯一無二の存在。玉三郎と同じ輝きを放つ役者は現れない。この稀有な輝きをさらに煌めかせる舞台を今後も見たい。

ライトアップ歌舞伎座
ちょいメモ備忘録20180923-01

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「無実」 ジョン・コラピント著、 横山啓明翻訳

2018/02/27
盲目の私立探偵のシリーズを細々と書き継いできた作家のウルリクソンは、これまでベストセラーとは無縁だった。だが、車椅子生活の妻と幼い娘との日々を描いた自叙伝が思いもかけないヒットとなり一躍時の人に。そんなウルリクソンのもとに一通の封書が届く。それはかつて関係を持った女性の娘が、彼の実の娘だとの法的申し立てなのだが…。堕ちていく作家の葛藤と家族の固い絆を描き、全米を論争に巻き込んだ問題作! (「BOOK」データベースより)

無実 (ハヤカワ・ミステリ文庫)


主人公が娘とされる人物に誘惑される場面が長くちょっと辟易。 最後の数十ページは息もつかせぬ展開。 

00:33 外国・小説(新) | コメント(0) | トラックバック(0)
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