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「The Place Beyond the Pines」/宿命

2013/06/14
天才ライダーのルーク(ライアン・ゴズリング)は移動遊園地でバイクショーを行う刹那的な日々を送っていたある日、元恋人ロミーナ(エヴァ・メンデス)と再会。彼女がルークとの子どもを内緒で生んでいたことを知ると、二人の生活のためにバイクテクニックを生かして銀行強盗をするようになる。ある日銀行を襲撃したルークは逃走する際、昇進を目指す野心的な新米警官エイヴリー(ブラッドリー・クーパー)に追い込まれるが……(Yahoo映画)。

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 スペシャル・プライス [Blu-ray]

   

3つのストーリーからなる映画。それぞれの描写が丁寧。特に銀行強盗、警察官の心理描写。

ただ、本作品のテーマは何なのだろう。父子愛? 親の因果が子に巡りくる?映画の題名は「place beyond the pines」。松林の向こう側。やはり因果応報がテーマか。

3つのストーリーを結びつけてほしかった。息子二人が親の因果を乗り越えて理解しあうとか、警察官に自分が射殺した強盗の人格がのりうつるサイコサスペンス的展開とか。

物足りなさは残るけど、2時間20分という長さは感じなかった。

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17:05 映画鑑賞 | コメント(0) | トラックバック(0)

「歌舞伎のことば」 渡辺 保

2013/06/14
江戸の昔から伝承されてきた歌舞伎の用語を手がかりに、歌舞伎という演劇の深層に横たわる美意識、世界観を解き明かす。舞台の秩序を支えるものはなにか。役者の持ち味とは、芸の味わいとはどういうものだろうか。より深く、豊かに歌舞伎を楽しむための見方がわかる(「BOOK」データベースより)。

歌舞伎のことば

歌舞伎の基本的用語の意味を知りたくて読んだ。ニン、思い入れ、口跡等よくつかわれる言葉の解説等、本書を読んでようやく分かったことがたくさん。できれば手元に置いておきたい。

ただ、初心者には分かりづらい解説も。舞台装置の説明などは、もう少し写真を用いてほしい。筆者の主観による解説も多い印象。

もう少し舞台を観てからまた読んでみよう。

16:55 歌舞伎本 | コメント(0) | トラックバック(0)

杮葺落六月大歌舞伎 第三部

2013/06/10
6月12日、新歌舞伎座へ。第三部。母とSさんと。

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一、御存 鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)

幡随院長兵衛:幸四郎/東海の勘蔵:團蔵/飛脚早助:錦吾/北海の熊六:家橘/白井権八:梅玉

長兵衛と権八の出会いを描いた様式美溢れる名場面
東海道品川宿にほど近い鈴ヶ森。夜には盗賊と化した雲助が多数出没するところへ通りかかったのは、はかなげな美少年白井権八。暗闇から大勢の雲助が現れ襲いかかりますが、権八は見事な剣術で次々と斬り倒します。この様子を駕籠の中から窺っていた侠客幡随院長兵衞はその腕前に感心し、権八を匿うことを申し出ます。そして二人は江戸での再会を約束して別れるのでした。鶴屋南北の歌舞伎味溢れる一幕をお楽しみください(公式HP)。


鈴が森の場では、舞台真中に石塔。「南無妙法蓮華経」の文字。この字が目立つ。払いの勢いが一定? (母曰く字は今一つらしいが、よく分からない)。

一番印象的なのは白井権八と雲助の立廻り。だんまり。腕や足が切られるコミカルな演出。なのに権八こと梅玉が真面目に斬り続けるギャップが楽しい。雲助さんたちの身のこなしに大拍手。

錦吾さんの飛脚早助は、がたいが良すぎるせいか飛脚に見えない・・・。致し方ない。

幡随院長兵衛が「お若えの、お待ちなせえやし」と声をかけて、権八が「待てとおとゞめなされしは、拙者がことでござるかな。」と返す台詞が一つの見せ場らしいので、楽しみにしていた。実際に聞くと、思っていたのと違う。長兵衛こと幸四郎が「お若えの」で一呼吸おく。「お待ちなせえやし」はすごーくためて(?)言う。違う言葉のよう。もう一度ききたい。

歌舞伎十八番の内助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)

花川戸助六:海老蔵/三浦屋揚巻:福 助/通人里暁:三津五郎/朝顔仙平:又五郎/福山かつぎ:菊之助
三浦屋白玉:七之助/男伊達山谷弥吉:亀鶴/同田甫富松:松也/同竹門虎蔵:歌昇/同砂利場石造:萬太郎
同石浜浪七:巳之助/傾城八重衣:壱太郎/同浮橋:新悟/同胡蝶:尾上右近/同愛染:米吉/同誰ヶ袖:児太郎
茶屋廻り:竹松/同:廣太郎/同:種之助/同:廣松
文使い番新白菊:歌江/奴奈良平:亀蔵/国侍利金太:市蔵/遣手お辰:右之助/三浦屋女房お京:友右衛門
曽我満江:東蔵/髭の意休:左團次/くわんぺら門兵衛:吉右衛門/白酒売新兵衛:菊五郎/口上:幸四郎

江戸の粋を随所に魅せる豪華絢爛な舞台
賑わう新吉原仲之町。花川戸助六は夜ごとに吉原に現れては喧嘩を売っています。実は助六は曽我五郎で、相手に刀を抜かせて源氏の重宝友切丸の行方をさがしています。助六は、花魁の揚巻に執心の髭の意休へ悪態をつき刀を抜かせようとしますが、相手にされません。一方、白酒売の新兵衛は助六の実の兄で弟の様子を案じて意見します。しかし新兵衛は、紛失した刀詮議のためとの真意を知ると、助六と連れだって喧嘩をしかけます。そこへ兄弟の母満江がやって来て…。歌舞伎十八番のひとつで、粋で華やかな江戸歌舞伎を代表する名作。十二世市川團十郎に捧げる一幕です(公式HP)。
 

助六、海老蔵!前評判をきいても、やっぱり楽しみ。

結果、思ったよりずっとよかった(笑)。まず、第二部の「対面」ほどファルセット海老蔵の裏声(?)が目立たない。他の役者さんとは違う発声をしている気はするが。

花道での踊りが一つの見せ場。出来不出来は分からないが、今の年齢でしかできない若くしなやかな舞。海老蔵ならでは。

台詞まわしはまあまあ。でも、くわんぺら門兵衛と喧嘩したときの自己紹介のあたりとか、早口言葉に近いところとか、言うだけじゃなくてもう少し深みが欲しい。

あと、白酒売新兵衛に喧嘩の仕方を教えるときの「鼻の穴へ屋形船蹴込むぞ~こりゃまた何のこったエ」で横を向くあたり、前に観た時の方が体の動きが綺麗だった。

探せばいくらでもあるけど、アイドルみたいなもん。関係ない。颯爽としていて、喧嘩と女(とたぶん酒)が好きな助六は今の海老蔵に似合っている。

福助の揚巻。芝翫さんを思い出した。顔も声も似ている。もう5年もすればもっと芝翫さんに似るのかも。

ところで揚巻はどういうキャラなんだろう。吉原の大夫。最高の傾城。酔っ払っている場面では、酔っているのを恥じらい隠すイメージ。でも、開き直っているよう。意休に「悪態の初音」を言う場面では、助六のためにびくびくしながら必死に悪態を言うイメージ。実際は、少し下世話な印象。でも本来傾城ってそういうもの?

白酒売の菊五郎。菊五郎さんてこういう役もできるんだ。最近どんどんイメージが変わる。器用。「こりゃまた何のこったエ」なんて一番上手くできそうなのに。間の抜けた助六の兄役で観客が和む。

くわんぺら門兵衛の吉右衛門様。配役すごい。大物ぞろい。笑いを誘う役柄が新鮮。派手な朝顔を衣装に背負った朝顔仙平の又五郎さんと盛り上げる。

でも通人三津五郎の股くぐり場面が一番盛り上がった。こんな風に笑いをとれる人なんだ。「じぇじぇじぇ」(あまちゃん)、「オッケー」(ローラ)、「今でしょ」(CM)。「じぇじぇじぇ」が一番観客の受けは良かった。歌舞伎観客層は朝ドラ視聴者層と被るのか。菊之助と吉右衛門のお嬢さんの結婚話をネタにして、観客おめでとうと拍手喝采。海老蔵ブログの団十郎の記事について花道で語り、しんみり。

舞台開始早々、口上で幸四郎も団十郎のことを話していた。後から会場に入って来る観客がいるせいで、落ち着いて聞くことができない。もったいない。

安定感のある左團次の髭の意休、助六母満江の東蔵。お人形さんのような白玉の七之助。股くぐりの市蔵、亀蔵。皆、自分の役割をきっちりこなす。菊之助の福山かつぎはただただ美しかった。立役なんだけど。正統派二枚目。傾城は皆さん美しい。目の保養。アイドルのように小顔な傾城の壱太郎、女形が立役より似合う尾上右近。

助六をみるのは多分三度目。今回脚本を読み、ようやく話の流れが分かったのが一番うれしい。ただ、助六と揚巻の痴話喧嘩(?)の部分が大幅に省略されており残念。

でも、これほど豪華な配役で助六をみることは当分ないだろう。吉原にタイムスリップした気分になれる2時間。煌びやかで夢のよう。

22:25 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)

「英国王のスピーチ」

2013/06/09
現イギリス女王エリザベス2世の父ジョージ6世の伝記をコリン・ファース主演で映画化した歴史ドラマ。きつ音障害を抱えた内気なジョージ6世(ファース)が、言語療法士の助けを借りて障害を克服し、第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づける見事なスピーチを披露して人心を得るまでを描く。共演にジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター。監督は「くたばれ!ユナイテッド」のトム・フーパー。第83回米アカデミー賞で作品、監督、主演男優、脚本賞を受賞した(goo映画)。

英国王のスピーチ スタンダード・エディション [DVD]




癇癪持ちバーディとライオネルが対等と信頼を獲得する友情物語。テーマは少々身につまされる。

最後のスピーチは玉音放送を思い出した。ゆっくり話すと厳粛にきこえる。スピーチ後は王が王らしくみえる不思議。地位が人を作る。

イギリスの「開かれた王室」を実感。

13:27 映画鑑賞 | コメント(0) | トラックバック(0)

「九代目団十郎と五代目菊五郎」 小坂井 澄

2013/06/08
幕末、明治維新、歌舞伎座の出現…。激動の荒波にもまれながら、重厚かつ写実的な「活歴」の完成を目指した九世市川団十郎と、「卑猥じゃいけねえのかい」とあくまでも生世話狂言に徹した五世尾上菊五郎。相対しながらも、人生の最後には固い絆で結ばれた名優二人の最後の「傾き」精神(「BOOK」データベースより)。

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時代考証を重視する「活歴」を世に出した團十郎、世話物が得意な菊五郎。堅実な十二代目團十郎と七代目のやはり世話物が得意な菊五郎に通ずるものがある。共通するのは、新しい趣向をどんどん取り入れて前に進もうとする役者魂。(でも、本文にあった通り、歌舞伎の伝統、様式からくる制約がある以上、歌舞伎で新しいものを取り入れるのは相当大変だと思う)。

歌舞伎は歌舞伎座でみるもの、という先入観があったが、明治のころは、新富座、中村座等、座元が主体だったことを知った。座元出演決定までに確執も生じる。それなら、今の歌舞伎座になかなか出演しない役者さんたちがいてもしょうがないのかとやや納得。歴史は繰り返す。

昔行った団菊祭、楽しかったなあ。また行けるのはいつになることやら・・・。

23:25 歌舞伎本 | コメント(0) | トラックバック(0)
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