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「きのね」(上・下)  宮尾登美子

2014/08/31
上野の口入れ屋の周旋だった。行徳の塩焚きの家に生れた光乃は、当代一の誉れ高い歌舞伎役者の大所帯へ奉公にあがった。昭和八年、実科女学校を出たての光乃、十八歳。やがて、世渡り下手の不器用者、病癒えて舞台復帰後間もない当家の長男、雪雄付きとなる。使いに行った歌舞伎座の楽屋で耳にした、幕開けを知らす拍子木の、鋭く冴えた響き。天からの合図を、光乃は聞いた…(上)。夢み、涙し、耐え、祈る。梨園の御曹司、雪雄に仕える光乃の、献身と忍従の日々。雪雄の愛人の出産や、料亭の娘との結婚・離婚にも深くかかわる光乃。一門宗家へ養子に行く雪雄につき従い、戦中の、文字通り九死に一生の苦難をも共に乗り越えた光乃。続く戦後の混乱期、雪雄の子を宿していると気づいた光乃の、重い困惑と不安……。健気に、そして烈しく生きた、或る女の昭和史(下)(Amazon)。

きのね(柝の音)〈上〉 きのね(柝の音)〈下〉

主人公光乃とその夫雪雄は、十一代目市川團十郎夫婦がモデル。そのせいか、癇癪もちの雪雄の行動が当代海老蔵のものとして再生される。あと、雪雄が息子を可愛がる場面は、まるで当代海老蔵が勧玄くんを可愛がっているかのよう。今、海老蔵に夢中の年配の方々は、海老蔵に十一代目市川團十郎の面影をみているはず。

以下、登場人物のモデルをカッコ内で推測。我ながら暇だ・・・。

主人公
塚谷光乃→堀留光乃(堀越千代) ※11代目松川玄十郎(市川團十郎)妻

7代目竹本宗四郎家(松本幸四郎家)
白木屋(高麗屋)
7代目竹本宗四郎(松本幸四郎、本名藤間金太郎)
菊間流(藤間流)宗家
襲名 1.松川銀次郎 (市川金太郎)→2.4代目松川珠五郎(市川染五郎)→3.8代目松川桃蔵(市川高麗蔵)→4.7代目竹本宗四郎(松本幸四郎)

11代目松川玄十郎(市川團十郎) ※後、松川家(成田家)
本名 菊間雪雄→堀留雪雄(藤間治雄→堀越治雄)
父 7代目竹本宗四郎(松本幸四郎)
養父 5代目松川六円(市川三升)
襲名 1.初代銀次郎 (松本金太郎)→2.9代目松川桃蔵(市川高麗蔵)→3.9代目松川鶴蔵(市川海老蔵)→4.11代目松川玄十郎(市川團十郎)

12代目松川玄十郎(市川團十郎) ※松川家(成田家)
本名 塚谷勇雄→堀留 勇雄(堀越夏雄)
父 11代目松川玄十郎(市川團十郎)
襲名 1. 松川勇雄(市川夏雄)→2. 6代目松川勘之助(市川新之助)→3. 10代目松川鶴蔵(市川海老蔵)

本名 塚谷雪代(堀越治代) 襲名 (2代目市川紅梅)
父 11代目松川玄十郎(市川團十郎)

8代目竹本宗四郎(松本幸四郎、初代松本白鸚)
本名 菊間新二郎(藤間順次郎)
父 7代目竹本宗四郎(松本幸四郎)
襲名 5代目松川珠五郎(市川染五郎)

本名 菊間正秋(藤間昭暁)
父 8代目竹本宗四郎(松本幸四郎)
襲名 1. (2代目松本金太郎)→2.(6代目市川染五郎)→3. (9代目松本幸四郎)

本名 菊間典康(藤間久信→波野久信→波野辰次郎) ※(播磨屋)
父 8代目竹本宗四郎(松本幸四郎)
養父 初代幸右衛門(中村吉右衛門)
襲名 1. (中村萬之助)→2. (2代目中村吉右衛門)

2代目田上華松(尾上松緑、四世家元4代目藤間勘右衛門) ※(音羽屋)
本名 菊間優(藤間 豊)
父 7代目竹本宗四郎(松本幸四郎)

初代田上巳之助(尾上辰之助、贈3代目尾上松緑)  ※(音羽屋)
本名 菊間稔(藤間亨)
襲名 1. 初代田上右近(尾上左近)→2. 初代田上巳之助(尾上辰之助)

松川家(成田屋)
7代目松川玄十郎(市川團十郎)
9代目松川玄十郎(九代目市川團十郞)

麗扇(2代目市川翠扇)、父 9代目松川玄十郎(市川團十郞)
白梅(2代目市川旭梅)、父 9代目松川玄十郎(市川團十郞)
5代目市川勘之助(市川新之助)、白梅(2代目市川 旭梅)の入婿

5代目松川六円(市川三升、贈10代目市川團十郎)
養父 9代目市川團十郞、 養子 11代目市川團十郎

3代目松川濤海(市川壽海)

(播磨屋)
初代幸右衛門(中村吉右衛門)
3代目山村茶六(中村歌六)
3代目仙蔵(中村時蔵)

辰巳屋(音羽屋)
6代目田上梅五郎(尾上菊五郎)
6代目田上栄幸(尾上梅幸)

3代目田上梅之助(尾上丑之助、7代目尾上榮三郎)
父 6代目田上栄幸(尾上梅幸)

(8代目坂東彦三郎)
襲名 1. 4代目寅三郎(坂東亀三郎)→2. 8代目錦水(坂東薪水)

(成駒屋)
2代目扇屋鴈治郎(中村鴈治郎)
春右衛門(歌右衛門)

(大和屋)
7代目関東六津次郎(坂東三津五郎)

6代目関東豆助(坂東蓑助)
養父 7代目関東六津次郎(坂東三津五郎)
襲名 1. 3代目坂東八十助→2. 6代目関東豆助(坂東蓑助)→3.(8代目 坂東三津五郎)

(澤瀉屋)
3代目市川象之助(市川猿之助)

(松嶋屋)
12代目諸岡徳左衛門(片岡仁左衛門)

5代目師岡仁雀(片岡芦燕)
父 12代目諸岡徳左衛門(片岡仁左衛門)
襲名 3. 5代目師岡仁雀(片岡芦燕)→4. (13代目片岡我童)→(14代目片岡仁左衛門)

山村家(中村家)
4代目山村ひょうたん(中村もしほ)
襲名 2. 4代目山村ひょうたん(中村もしほ)→3. 17代目山村仙三郎(中村勘三郎)

桔梗屋(橘屋)
15代目喜左衛門(市村羽左衛門)
17代目喜左衛門(市村羽左衛門)

(紀伊國屋)
7代目河村正十郎(澤村宗十郎)

川原崎座(河原崎座)
6代目川原崎丹之助(河原崎権之助)

2代目菊間東右衛門(藤間勘右衛門)
襲名 1.松川銀次郎(藤間金太郎)→2.2代目菊間東右衛門(藤間勘右衛門)→3.菊間東翁(藤間 勘翁)

その他
横田黄邨  (前田青邨)光乃の養父
水谷三重子(水谷八重子)
梅本楼(日比谷の松本楼)

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15:26 歌舞伎小説 | コメント(0) | トラックバック(0)

「二人道成寺」  近藤 史恵

2014/08/29
恋路の闇に迷うた我が身、道も法も聞く耳持たぬ―梨園の御曹司岩井芙蓉と抜擢によりめきめき頭角を顕した中村国蔵。人気、実力伯仲するふたりの若手女形は、かねて不仲が噂されていたが…。芙蓉の妻・美咲が恋したのは誰だったのか。意識の戻らぬ彼女をめぐる謎を今泉文吾が解き明かす。切なさが胸に響く歌舞伎ミステリー(「BOOK」データベースより)。

二人道成寺 (文春文庫)

お気楽歌舞伎役の妻。でも結末を知ると妻のどの台詞も悲しくて、「嬉しかったはたった半刻」の「新版歌祭」野崎村のお光より悲惨かも。タイトルは「摂州合邦辻」で良いのでは。「恋路の闇に迷うた我が身、道も法も聞く耳持たぬ、もうこの上は俊徳様、何れへなりとも連れのいて、恋の一念通さでおこうか。邪魔しやったら蹴殺す」。

10:00 歌舞伎小説 | コメント(0) | トラックバック(0)

「明日は昨日の風が吹く」  橋本 治

2014/08/29
橋本治氏が約11年間、『広告批評』誌上で連載していた“ああでもなく こうでもなく”。その連載からベスト・オブ・ベストを厳選。政治、経済、芸能、スポーツ、事件…など年次順に編集。橋本治氏の筆は、連想飛躍しながら、的確に時代の本質をつかまえる。例えば、松田聖子でバブルを語り、小泉内閣を家庭内離婚で語る。映画『スター・ウォーズ』でアメリカを斬ってみせる。世界金融危機を誰も言わないときに予言のように語っていたのも氏である。”ああでもなく こうでもなく”決定版!(Amazon)。

明日は昨日の風が吹く

「二十世紀」以降をこの本でフォロー。2007年までサクサクと読む。2008年、2009年のあたりの経済の話はごちゃっとしていてよく分からない。橋本治は「自分で自分に向かって説明している」という内田樹の解説に納得。

09:52 歴史・伝記 | コメント(0) | トラックバック(0)

「桜姫」 近藤 史恵

2014/08/27
15年前、大物歌舞伎役者の跡取り息子として将来を期待されていた少年・音也が死亡した。それ以降、音也の妹・笙子は、自らの手で兄を絞め殺す悪夢を見るようになる。自分が兄を殺したのではないだろうか? 誰にも言えない疑惑を抱えて成長した笙子の前に、音也の親友だったという若手歌舞伎役者・中村銀京が現れた。2人は音也の死の真相を探ろうと決意するが――。封印された過去の記憶をめぐる、痛切な恋愛ミステリ(「BOOK」データベースより)。

桜姫 (角川文庫)

探偵が突然出てきた印象だが、シリーズものなんだね。「大部屋役者で終わる気がない」銀京のキャラが少々中途半端。戸籍の処理はどうしたんだ。歌舞伎役者の娘というと気が強そうな人ばかり思い浮かぶので笙子の不安定さが腑に落ちなかったが、幼い頃の記憶が抜けている設定で納得。「桜姫東文章」、まだ見てない!

07:46 歌舞伎小説 | コメント(0) | トラックバック(0)

「マスカレード・イブ」 東野 圭吾

2014/08/26
ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク山岸尚美と、警視庁捜査一課の新田浩介。『マスカレード・ホテル』で二人が出会う前、大学教授殺人事件の真相とは!? 新シリーズ第2弾!!((「BOOK」データベースより)

マスカレード・イブ (集英社文庫)

表題作の殺人トリックに驚きを感じない。ミステリー読みすぎゆえ。もうちょっと主役二人に接点がほしいが、かえって不自然か。尚、「マスカレード・ホテル」の犯人が「マスカレード・イブ」のエピローグに登場。

00:11 日本・小説(新) | コメント(0) | トラックバック(0)
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