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映画 「心中天網島」

2015/06/28
近松門左衛門の浄瑠璃を映画化。岩下志麻が、女房と遊女の二役を熱演した作品(「Oricon」データベースより)。

心中天網島 [DVD]

篠田正浩監督の傑作。

最初の義太夫の「心中天網島」の語りで一気に引き込まれる。文楽と歌舞伎の演出を映画で上手く取り入れ、それでいて映画でしか表現できない描写もあって。首吊りまで手伝う禍々しい黒子の存在と、壁等に墨で書かれた大きな字が、かえってリアルな空気を生む不思議。モノクロだからこその切迫感も。

細面で頬がこけた顔で女に惚れて泣いて悶え苦しむ治兵衛(吉右衛門)、情けないやら、もどかしいやら。最初気になった関西弁はそのうちどうでもよくなった。お相手小春(岩下志麻)、目の化粧が人形のよう。女としての生々しさが溢れんばかり。治兵衛の奥方おさんも岩下志麻が二役を演じていることに見終わって配役を見てから気づいた。お歯黒で眉を剃り落した顔がぞっとするほど綺麗。

太兵衛(小松方正)が治兵衛を嘲笑する場面がラップのように派手で楽しい。

首を吊った治兵衛の映像が頭から離れない。二人の遺体は美しかった。

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01:30 映画鑑賞 | コメント(0) | トラックバック(0)

「台湾人から見た日本と韓国、 病んでいるのはどっち?」李久惟

2015/06/25
嫌韓・反日感情はなぜ起こる?台湾の人たちは本当に親日で反韓?結局、日本と韓国どっちがおかしい?両国を知り尽くした台湾人の著者が日韓を7つの分野から徹底比較する!(「BOOK」データベースより)

台湾人から見た日本と韓国、病んでいるのはどっち? (ワニブックスPLUS新書)

台湾人から見た日本人、というタイトルに惹かれたが、思いっきり日本びいき。

09:15 社会科学 | コメント(0) | トラックバック(0)

六月大歌舞伎「新薄雪物語」 広間、合腹、正宗内 夕顔棚

2015/06/24
六月大歌舞伎夜の部で配布された「新薄雪物語」の人物相関図によると、団九郎が来国行を殺害したとある。珍しくレンタルした字幕ガイドでも実行犯は団九郎とあったが、国行は秋月大膳が手裏剣を投げ殺害したのはではないか。

ちょいメモ備忘録20150624-01

一、通し狂言 新薄雪物語
〔広間・合腹〕園部兵衛:仁左衛門/梅の方:魁春/刎川兵蔵:又五郎/奴袖平:権十郎/腰元呉羽:高麗蔵/薄雪姫:米吉/園部左衛門:錦之助/松ヶ枝:芝雀/幸崎伊賀守:幸四郎

「新薄雪」、昼の部の「花見」の華やかさも捨て難いが、眼目は「合腹」の三人笑だと思う。すごかった。三人の笑うまでの「ため」の長さがリアルで、そこに緊迫感があり手に汗握り身震いした。

梅の方(魁春)の笑いは、魂のほとばしり。紙一重にある躁と鬱、その境界のところで必死に理性を保っていた人間の感情が限界を超えて溢れ出す。既に腹を切っている園部兵衛(仁左衛門)、幸崎伊賀守(幸四郎)は、悟りきった清々しさと、ものすごい喪失感を兼ね備える相矛盾する笑い。死出の準備をしているのに心穏やかな二人から狂気が滲み、冷え切った感覚が劇場内を包む。こんな「三人笑」、当分見られないだろう。一昨年花形(園部兵衛:染五郎、幸崎伊賀守:松緑、梅の方:菊之助)で見たとき型で笑える歌舞伎役者の強さを思い知ったが、今回は、型を越えて役に憑依した役者の強さを痛感。素晴らしかったです。

園部兵衛(仁左衛門)は、目の芝居で感情の起伏がくっきり分かる。刀を見て真実を見抜き悔しそうな目をしたり、妻を本当に愛おしく思う優しい目をしたかと思えば、夫の言うことを聞くようにと厳しい目をしたり。それでいて、どの場面でも男性の強さとふうわりとした色気が失われない。
ちょいメモ備忘録20150624-02

その妻梅の方(魁春)、邪気のない奥方。伊賀守の使いが来たと聞き、その場に残りたそうな素振りをして夫に怒られたのに、結局隣の部屋から覗いたりして可愛い。使いが帰ったあと感情を顕にし、いても立ってもいられなくなったり部屋の中をウロウロ。でも、基本は素直に夫園部兵衛の言いつけを聞いて家を守ってきた貞淑な妻。夫に笑えと言われた場面で、「本当に笑うの?」と言いたげな顔で仁左衛門の顔を見つめる表情に胸キュン(死語)。夫も妻が可愛くて愛しくてたまらなかったろう。
ちょいメモ備忘録20150624-07

薄雪姫のパパ、幸崎伊賀守(幸四郎)。腹を切り瀕死の重症を負った辛さが仁左衛門パパより数段リアルだった。部屋に上がるのも台詞を言うのもきつそうで、首桶に手をつくのも辛いから手をついているようにしか見えない。腹を切らねばならない伊賀守としての責任の重さ、悲愴さが舞台を圧していたのもすごい。そして「三人笑」。重苦しい空気の中で笑うからこそ、三人の笑いの異常性が際立つのだが、この空気を作り出していたのはもっぱら幸四郎だと思う。
ちょいメモ備忘録20150624-03

刎川兵蔵(又五郎)、はねかわひょうぞう、と読むらしい。父母に、左衛門の首を討ったと伝える辛い役目。花道を引っ込むまで苦渋の表情を滲ませる。 松ヶ枝こと伊賀守の妻(芝雀)、最後にチョロっと出てきた印象だけど、昼の部と配役の連続性があり良かった。 左衛門(錦之助)、紫の頬かむりの似合うこと。 夜の部の薄雪姫は米吉。昼の部の薄雪姫担当の梅枝、児太郎と比べ幼い薄雪。ある意味、おぼこさはNO.1.義父母園部兵衛夫婦(仁左衛門と魁春)に逃げるよう言われ拒んではいるけど、米吉の薄雪なら「逃げろ」と言われ「はい、分かりました」と素直に逃げてしまいそう。だって仁左衛門と魁春に怒られ睨まれたとき、蛇に睨まれた蛙みたいに小さくなっていたもの。 薄雪の御付の腰元呉羽(高麗蔵)、姫が園部宅に残れるよう説得する姿が健気。 奴袖平(権十郎)、実直で忠実な奴らしい。
ちょいメモ備忘録20150624-04

〔正宗内〕団九郎:吉右衛門/おれん:芝雀/腰元呉羽:高麗蔵/五人組伊太郎:歌昇/同仁助:種之助/同与吉:隼人/薄雪姫:米吉/渋川藤馬:桂三/下男吉介実は来国俊:橋之助/五郎兵衛正宗:歌六

吉右衛門の若者役ですぞ。しかも悪党!超期待。

同じ「正宗内」の中で、2つも場面転換のある幕でした。最初は普通に玄関とあがりはな先の広間、次は風呂場、最後は浅黄幕が降り、刀を打つ場。刀を打つのは神聖な行為だから、正装をして打つのだそう。団九郎(吉右衛門)、下男吉介実は来国俊(橋之助)と五郎兵衛正宗(歌六)三人が代わる代わるトンテンカンテン、楽しかった。

団九郎(吉右衛門)、昼の部「花見」より悪党感が少々薄まっているみたい。そもそも父親を勘当したり、自分の家の中で親に威張り散らすようなことは大悪党がする事ではないからね。団九郎は小悪党設定だからそれでOKということか。後半の悪事を白状し改心する場面の台詞に、これまでの悪事に対する後悔の念と、父への感謝が満ち溢れる。 最後の立ち廻り、「若さいっぱいにお見せしたい」と話していた吉右衛門様。これだけ派手な立ち廻りをするのは見るのは初めて。それも悪党としての立ち廻り。赤っ面で髪を振り乱してながら、片手で大膳の手下をなぎ倒す。合間合間の見えもかっこ良くてほれぼれ。私得でした。

父正宗(歌六)、良かったです。最初、息子に勘当された時は小さくなっている。でも、正宗が下男吉介実は来国俊(橋之助)にお湯の温度を教えるべくいきなり腕を引っつかみ風呂に手を突っ込ませる姿に、来国俊に秘伝を伝える意志の強さが見える。息子の腕を切り落とし親心を吐露するときは、自らの不甲斐なさを恥じ入り、死に物狂いで父親の勤めを果たそうとする苦渋の選択をした辛さが滲み出る。なにより台詞がすばらしい。
ちょいメモ備忘録20150624-08

下男吉介実は来国俊(橋之助)、播磨屋さんの中に橋之助がいるのがそもそも新鮮。昼の部の来国俊とキャラが一貫しているのもイイ。正宗娘、おれんちゃん(芝雀)との色恋に耽っているせいか和事っぽいふうわりとした色気があるけど、敵討ちを果たす者らしく肝が据わっている。おれんちゃん(芝雀)、ハッとするほどきれいでした。紫の着物に赤の帯?髪飾りも赤で、いかにも恋する乙女らしい。今後母親役も多くなりそうだが、娘役もまだまだ余裕。来国俊とのカップル、とてもお似合いでした。

薄雪姫(米吉)、おぼこいおぼこい。薄雪姫おつきの腰元呉羽(高麗蔵)、黒い着物でスタスタ歩き忍びの者っぽくてカッコイイ。薄雪の面倒をきっちり見てあげそう。渋川藤馬(桂三)、昼の部でも夜の部でもやっつけられ、ちょっと可哀想。昼の部の藤馬(松之助)と似て蝶。藤馬はおれんちゃんが好きなんだけど、実はお杉(吉之助)とお似合いだった。「仮名手本忠臣蔵」の「七段目」を真似てじゃらじゃらしている場面、良い雰囲気。 五人組、まるで吉右衛門とその仲間たち。この五人、何歳の設定だろう。まさか団九郎と同い年?さすがにそれは無理があるが、種之助が一番年齢を踏まえた役作りをしているように見えた。話し方とか腰のかがめ方とか。ただ一番童顔で。歌昇、隼人も各々自分達の役作りをしているのが分かって好印象。

今月の「新薄雪物語」、本当に見てよかった。結局昼の部夜の部、幕見を入れて2回ずつ見たことになるが、特に「合腹」はもうあと数回見ても良いくらい。

「花見」は左衛門と薄雪の色恋と華やかな立ち回りでまとまっている。「詮議」「合腹」の前段として欠かせない。そしてものすごい歌舞伎のコクを堪能できる「合腹」。「正宗内」はこれらと比べるとちょっと異端な印象。話は分かりやすくてとても楽しかったのだが、展開がはっきりしすぎで「合腹」のようなコクというか味わいが足りない気が。これも結局「合腹」が良すぎたということか。

二、夕顔棚
婆:菊五郎/里の女:梅枝/里の男:巳之助/爺:左團次
ちょいメモ備忘録20150624-05

菊五郎さんの婆さん、最初おっぱいぶら下げて観客を笑わせて登場。でも、年寄りの持つ豊満な色気が匂い出る。豊潤な体に熟れた肌、床机に座る後姿がこの上なく色っぽい。息を抜いてふうわりと踊る盆踊り。その姿は感動的ですらある。 左團次さんの爺さんの枯れた味わい、飄々としているけど動きは軽やか、風情もある。素敵な老夫婦。

最後に盆踊りが始まり、巳之助と梅枝が登場。巳之助、パッチリまなこに、伸びやかな手足を生かした踊り。梅枝のくだけた色気も光る。藤あやこか伍代夏子を思い出したが。この二人のコンビ、なかなか良いのでは。

夏の夜、長年連れ添った夫婦が互いに若い頃の事を歌に合わせて振り返る。たくさん喧嘩もしたろうけど色々な事を分かち合い長い年月を過ごして来た二人。満ち足りているのに、なぜかしんみり。

ちょいメモ備忘録20150624-06

夜の部、最高でした。また行きたいなあ、もう行けないけど。千穐楽の切符がまだまだ余っているみたいでもったいない。

21:15 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)

銀座コアビルでビーフ&タンシチュー

2015/06/24
歌舞伎座夜の部の前に、銀座でシチュー。銀座コアビルの地下2階、その名も「銀座カリー堂」。
ちょいメモ備忘録20150624-10

カリー堂ですが、注文したのはカリーでなく、ちょっとお値段が高いビーフ&タンシチュー。
ちょいメモ備忘録20150624-09

とにかくお肉がやわらか~。カラフルなお野菜がどーんと入っていて、こうやって切ると食べやすいんだとまじまじと見てしまった。シチュー自体もとろ~り美味しい。おなかいっぱい、大満足。この後芝居を見るのに、満腹で寝てしまいそう。

21:05 食べ歩き色々 | コメント(0) | トラックバック(0)

六月大歌舞伎「新薄雪物語」 花見、詮議

2015/06/22
六月は大歌舞伎、「新薄雪物語」。一昨年、杮葺落の花形歌舞伎で見たが、今回は大顔合わせ。仁左衛門、菊五郎、幸四郎、魁春、吉右衛門!
ちょいメモ備忘録20150622-08

結局昼の部を3階席で2回、夜の部を3階席で1回と「薄雪」のみ幕見した。22日昼の部、23日を夜の部という2日連続で通して見たのはなかなか良かった。

二、通し狂言 新薄雪物語
〔花見〕 奴妻平:菊五郎/秋月大膳:仁左衛門/園部左衛門:錦之助/薄雪姫:梅枝/花山艶之丞:由次郎/渋川藤馬:松之助/清水寺住職:錦吾/来国行:家橘/来国俊:橋之助/腰元籬:時蔵/団九郎:吉右衛門

朱塗りの伽藍で幕開き。桜が綺麗だなあ。こういう華やいだ舞台では当然のごとく色恋沙汰が始まるわけで、まず薄雪姫(梅枝)一行が登場。梅枝、桜に負けず美しい。全身、恋する思いで貫かれている。存在そのものが恋。おぼこい娘の初恋。でも決して淡くない、想いは燃え盛るばかり。女の生々しさが溢れ、色気が匂い立つ。それでいて所作はあくまでも高貴。  その薄雪姫の恋のお相手は園部左衛門(錦之助)様。裏表のない純な二枚目は、錦之助さんのはまり役。しっとりとした艶も漂い、薄雪姫とお似合いです。晴れて薄雪と両想いと相成ったときのほっとした表情が可愛い。錦之助さん、奇跡の55歳。

その二人の恋が成就するべくけしかけるのは、もう本物の夫婦にしか見えない息ぴったりの奴妻平(菊五郎)と腰元籬(時蔵)。この二人にかかっちゃ左衛門様も折れるしかない。 奴妻平(菊五郎)、愛嬌と茶目っ気があるからか、ちゃんと左衛門様より身分が低く見えた。それでいて男としての鋭さ、貫禄も兼ね備えた奴さん。 対する籬(時蔵)、新聞の評に水を得た魚のようと書いてあったけど、まさにその通り。薄雪姫の世話をちゃきちゃき焼いたかと思えば、妻平に艶っぽい視線を送ったり。元気いっぱいの籬、なんか好きだなあ。

二人の恋が成就した後、来国行(家橘)と勘当中の息子の来国俊(橋之助)登場。来国行(家橘)、本当は勘当を解いてあげたい息子思いの優しいパパ。  橋之助(来国俊)、直前に見た「天保遊俠録」の小吉のイメージが強く一瞬戸惑うが、この場では髪も下ろし色っぽく、遊女との恋に落ちた雰囲気あり。でも、同じ色恋に耽っても、左衛門様より芯がしっかりしてそう。夜の部「正宗内」につながるのだと思う。

そして編笠かぶって登場、団九郎(吉右衛門)。あたりを鋭い目でギョロっとを見回した後、膝を立てて刀に悪さをするまでの身のこなし。長い手足を存分に生かした所作。小悪党らしさを身にまとった姿にほれぼれ。

ちょいメモ備忘録20150622-06

団九郎が来国行と斬り合いになったところで、秋月大膳(仁左衛門)が手裏剣を投げ、「咲いたわ咲いたわ」と花道から登場、したはずなんだど、この台詞、拍手で聞き取れなかった。だけど、大膳が悪の凄みを花道で強烈に発散させさせているのは3階まで伝わった。悪の権化のような秋月大膳。国行を殺して「咲いたわ」って喜ぶくらいだから、小悪党じゃなく、大悪党。それでいてかっこいいのは、仁左衛門さんの強烈な艶が放たれているから。秋月大膳(仁左衛門)が団九郎(吉右衛門)を殺すのを中止し二人でする見得を目に焼き付ける。

最後に奴妻平(菊五郎)の立ち廻り。藤馬(松之助)に籬との仲を取り持つように頼まれたのが発端。藤馬(松之助)、下世話な雰囲気全開、いやらしそうな感じが良く出ていた。ちょっと痰が絡んでいる?

菊五郎劇団の立ち回りはいつもながら息がぴったり。菊五郎さんの手・身体から本物のパワーが放出されて、水奴たちが倒れていくかのよう。水奴さんたち、凄い。そして菊五郎さん、凄い。奴妻平を中心に、奴さんたちみんなで傘を差しての富士山の決めポーズ、本当に綺麗でした。
ちょいメモ備忘録20150622-05

〔詮議〕幸崎伊賀守:幸四郎/園部兵衛:仁左衛門/松ヶ枝:芝雀/園部左衛門:錦之助/薄雪姫:児太郎/茶道珍才:隼人/役僧雲念:桂三/秋月大学:彦三郎/葛城民部:菊五郎

二人のパパの苦悩する姿に圧倒される「詮議」。園部兵衛(仁左衛門)は、息子が陰謀に巻き込まれた事への無念をほとばしらせつつ、その運命に耐え抜こうとする。その表情、所作から溢れ出る憂い。幸崎伊賀守(幸四郎)は、冷静沈着に事態を受け止め最善を尽くす。翳りある感情を押し殺した表情からむしろ伝わる心の内の絶望。広い舞台の空間いっぱいが、二人の哀しさに包み込まれる。

そして、窮地に追い込まれた二組の親子を救おうとする葛城民部(菊五郎)。左衛門と薄雪姫の手を扇の下で握らせて応援する様に民部の大きさ温かさが溢れ出る。パパ達よりもさらに大きな人間であることが要求されるこのお役、もちろん菊五郎さん、はまり役。「新薄雪」は役者が揃わなければ出来ないことを実感。

「新薄雪物語」で実際に使用した扇子と印籠・・・印籠ってどこで出てきた?
ちょいメモ備忘録20150622-03 ちょいメモ備忘録20150622-04

「詮議」の若カップルは、左衛門(錦之助)と薄雪姫(児太郎)。「花見」に引き続き、錦之助さんは左衛門役。最初、伊賀守館を様子を見ながらうろうろする姿は柔らかな色気。薄雪姫と再会し見せる表情は嬉しそう、一転、刀の鑢目を見てわなわな、国行の遺体を見てさらにわなわなして苦悩する姿が似合う。太古の昔から二枚目が苦しむ姿は絵になるから。薄雪姫の児太郎は、梅枝に比べるとまだまだ型を追っている感あり。でも、気持ちが型に追いついているようにも見え、さらなる成長を期待。

松ヶ枝(芝雀)は伊賀守奥方、薄雪姫の立派な御母堂。 秋月大学(彦三郎)、秋月大膳の弟。口をぷーっと膨らませたり、体をプルプル震わせて怒ったり、感情表現が派手。すっとんきょうな声を上げることも含めて弟キャラ。 茶道珍才は隼人。坊主頭がかわいいぞ、と。

「新薄雪物語」、昼の部は「詮議」まで。いささか尻切れトンボの印象を受けるが、歌舞伎って「ここで終わりかよ」って演目は他にもたくさんある。「詮議」が台詞劇っぽく、終盤に派手な立ち廻りとかコクのある演出がないのが問題なのか。最後の場が「花見」なら文句はでなそうだけど、順番は変えられないし。

22:15 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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