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さようなら「えぞ菊」本店

2012/10/28
はじめて「えぞ菊」本店に行ったのは小学校5年生のとき。
それまでラーメンは、家でサッポロ一番を食べたことがあるくらい。
生まれてはじめて行ったラーメン屋さんとなった「えぞ菊」は、屋台風の店構え。
薄暗いカウンターの中、店員さんが汗をかきながらラーメンの水を切ったり、丼に具をのせていく姿にわくわくした。
ラーメン屋さんが出てくるドラマのワンシーンに自分がいるみたいだった。

中学の頃も、高校の頃も、親と時々食べに行った。
あの頃、東京で食べられる札幌ラーメンといえば、「えぞ菊」しかなかったときく。
当時「えぞ菊」は、私が本格的ラーメンを味わうことのできる唯一のお店だった。

でも、大学の頃、どういう訳か、「なんか、違う」と思ってしまった。
ちょうど高田馬場に次々と新しいラーメン屋が増殖していた頃だ。
他の店に行く楽しみを覚えたこともあり、いつしか「えぞ菊」から足が遠のいて行った。

疎遠になった私が再び「えぞ菊」に行くようになったきっかけは、結婚である。
夫がうまいと言うのをきき、付き合いで行ってみたのだ。
幼かった私が興奮した店構えは姿を変え、ビルの中で営業していた。
でも、久々の「えぞ菊」は十分においしく、昔なぜ違和感を覚えたのか分からなかった。

それ以後、また度々訪れるようになった。
本店が選挙の投票所から近いこともあり、投票後ここのラーメンを食べる事が選挙当日の楽しみにもなった。

思えば私が味噌ラーメンを一番好きなのも「えぞ菊」のおかげである。
塩、醤油、豚骨もいいが、やはり味噌が基本だと思うのである。
私にとってのオーソドックスなラーメンが「えぞ菊」の味噌ラーメンなのだ。

その「えぞ菊」の本店が、10月28日(日)に閉店した。
創業が1968年だから、実に45年間の歴史に幕を下ろしたことになる。
店の前の道路拡張の影響で、車の駐車が困難になったことが経営難を招いたのかもしれない。

最終日、開店時刻の午前11時に食べに行った。
味噌ラーメン全部乗せを注文。

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ここのラーメンはいつもシャキシャキもやしが大量に乗っている。
全部乗せは他にもバター・わかめ・メンマ・コーン・卵・チャーシューが乗っており、なかなか麺にたどり着けない。
ひとしきりトッピングを食べた後、ようやくいつもの中太やや硬めのちぢれ麺が登場。
半分食べたところで、辛し味噌をトッピングしてやや辛に味付け。
ボリューム満点。更に餃子も食べて、おなかいっぱい。

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「えぞ菊」の本店が閉店するだけであり、戸塚店、御徒町店は経営続行されるとのこと。
なんとハワイでも営業中らしい。
それでも明治通りのあの場所から行き慣れた店舗が消える寂しさは残る。

さようなら「えぞ菊」本店。
ごちそうさまでした。

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23:40 麺・麺・麺 | コメント(0) | トラックバック(0)
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