05月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫07月

「悼む人」 天童 荒太

2011/07/06
不慮の死を遂げた人々を“悼む”ため、全国を放浪する坂築静人。静人の行為に疑問を抱き、彼の身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。末期がんに冒された静人の母・巡子。そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・倖世。静人と彼を巡る人々が織りなす生と死、愛と僧しみ、罪と許しのドラマ。第140回直木賞受賞作(「BOOK」データベースより) 。

悼む人〈上下巻セット〉 (文春文庫)

「(亡くなった人は)誰に愛されていたでしょうか。
誰を愛していたでしょう。
どんなことをして、人に感謝されたことがあったでしょうか」と
死者の周囲に問いかけながら、全国を放浪し、死者を悼む旅を続ける主人公。

主人公の悼む儀式の必要性が、どうしても理解できなかったです。
また、作中に飛び交う「愛」と言う言葉に違和感。

ただ、日頃目を逸らしているたくさんの死者のニュースを、正面から見据えさせられます。

でも、本当に悼むことができるのは、やはり身内。
だからこそ、主人公の母親の闘病記が涙なくして読めなかったのだと思います。
(「生まれ変わってもあなたの母親になりたい」というくだりにやられた)。

クオリティ有る作品だと思いますが、当分読むことはないでしょう。

17:45 日本・小説(新) | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示