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八月納涼歌舞伎 第三部

2013/08/10
8月9日(金)、第一部に引き続いて、幕見で第三部。

一、江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)

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伊之助:扇雀/おきわ:七之助/おそめ:亀蔵/おうた:歌江
福造:巳之助/又市:勘九郎/重善:橋之助

男と女が繰り広げる虚々実々の駆け引きの行方は!?
元は歌舞伎の女方で手拭い染屋の伊之助は、女郎だった女房のおきわと、いささか愚鈍な使用人の又市との三人暮らし。しかし、あばずれで家事も一切やらないおきわは、粘着質な伊之助に嫌気がさしており、浮気相手のなまぐさ坊主重善に首ったけ。伊之助を殺せば夫婦になるという重善の言葉を真に受けたおきわは、伊之助を殺してしまいます。その後、弔いを済ませたおきわと重善の前に、死んだはずの伊之助が現れ…。北條秀司の傑作喜劇を歌舞伎に移した、抱腹絶倒間違いなしの〝狐〟と〝狸〟の化かし合い。どうぞご期待ください(公式HP)。

自分を死んだと見せかける夫、自分が気が違ったと見せかける妻、互いに狐と狸のばかし合い「狐狸狐狸ばなし」。関西風味のコミカルなお芝居。勘三郎が以前やったせいか、全体的に中村劇団のテイストを色濃く感じる。

七之助演ずるおきわ。最後の場面でおきわが「金毘羅(こんぴら) 船々 追い手に 帆かけて シュラシュシュシュ」と楽しげに歌う場面が目にやきついている。この歌は、おきわと橋之助演ずる間男の重善が花道に楽しげに夜道を歩く場面でも効果的に使われている。七之助が歌うと、深刻な事がどうでもよくなるような、そんな唄になる。七之助はおとなしいお姫様役の印象が強いけど、こういう腹黒な役の方が良いのかも。少し福助っぽいが。

伊之助の扇雀。とてもこの役柄が似合っている。関西弁は聞いてて楽しい。座頭でもっと見たい役者さん。橋之助演ずる間男の重善。女にもてるお坊さん。典型的二枚目とは違う。牛娘に舌でべろべろなめられたりもする、一応二枚目だけど情けないお坊さん。二枚目の印象が強い橋之助だけど、この役もはまってた。で、牛娘、おそめの亀蔵さん。亀蔵の女形は、期待しつつも嫌な予感がしていたが、ずばり的中。まあこういう役しか女形は来ないのだろうなあ。又市の勘九郎。道化役、かな。今一つ付き抜け感が足りないような。

ただ若干の睡魔。周りの観客が爆笑するほどにはほどは笑えなかった。伊之助や又市を勘三郎がやったら、と思ってしまう。中村劇団臭のある芝居だけに、勘三郎の面影を探してしまった。

二、棒しばり

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次郎冠者:三津五郎/太郎冠者:勘九郎/曽根松兵衛:彌十郎

腕を縛られた従者二人が大奮闘するユーモラスな人気舞踊
太郎冠者と次郎冠者は無類の酒好き。ある日、主人の曽根松兵衛は、外出中に酒を盗み飲まれないよう、太郎冠者はうしろ手に、次郎冠者は両手を棒に縛ってしまいます。両手の自由を奪われた二人でしたが、苦心惨憺しながらも何とか酒にありつき、さらには興に乗って、ほろ酔い気分で踊り出します。 可笑し味に溢れながらも格調高い、松羽目物の人気舞踊をご堪能ください(公式HP)。

棒しばりを見るのはたぶん4回目。今までの棒縛りの中で、一番よかった。

次郎冠者。さすが、三津五郎。その動きに見とれてしまう。太郎冠者の勘九郎も上手なのだが、一緒にやるとどうしても三津五郎に目がいく。勘九郎が三津五郎の技を吸収する機会なのかも。

それにしても、手をしばって踊るのってすごい事だと思う。まず下半身を安定させることが必要。で、手の動きを一切使わずに、観客を魅了しなきゃいけない。さらに酔っ払っていく過程をみせるから、表情も手を抜けない。なのに、その大変さを感じさせない、とても楽しい棒しばりだった。

15:10 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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