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スーパー歌舞伎II 「空ヲ刻ム者」 若き仏師の物語

2014/03/23
今日から3日連続歌舞伎観賞。 我ながら行きすぎ。まず本日3月22日(土)。新橋演舞場。
スーパー歌舞伎II。空ヲ刻ム者  ―若き仏師の物語―

十和:市川猿之助/長邦:市川門之助/双葉:市川笑也/菖蒲:市川笑三郎/興隆:市川寿猿/喜市:市川弘太郎/時子:市川春猿/吾平:市川猿弥/九龍:市川右近/伊吹:福士誠治/鳴子:浅野和之/一馬:佐々木蔵之介

20年ぶりにみたスーパー歌舞伎。やはり普通の歌舞伎とは違う。

スペクタクルでファンタスティックな総合エンターテイメント。舞台セット、照明が派手で豪華できらびやか。衣装も色鮮やか。お百姓さんたちが音楽に合わせて踊る場面は、まさに「歌」「舞」「技」の融合。仏師、官僚がお侍さんと戦う場面で、突然現れた巨大不動明王の助太刀で助かったと思えば、都へ向かうため宙を飛ぶファンタジーもあり。

流れる曲はモダン音楽。生演奏ではないと思う。長唄とか浄瑠璃、三味線に慣れた耳には新鮮。

話のテーマが西洋的。民衆のためによりよい社会づくりをしたい、だけど思うようにいかない仏師と官僚の話なんだけど、これってふた昔前くらいに小劇場でよくやってたテーマでは。若干コミュニスト的な。でも、久々のテーマで、これまた新鮮。

あと、今回の舞台についていえば、少女マンガ的。まず、主役二人の名前(とわ、かずま)は、少女マンガで頻出のはず。そして十和(猿之助)と一馬(佐々木蔵之介)、十和と伊吹(福士誠治)の関係性がBLチック。仏師を彫る意味を問う場面は「ガラスの仮面」の「紅天女」にあったし、(てことは猿之助は桜小路くん?)、不動明王といえば「ごくせん」(そうか?)。

いわゆる「歌舞伎」ではないのは確か。最初は違和感ありまくりだったが、話が進むにつれて気にならなくなった。

猿之助は、1月に新橋演舞場でみた「上州土産百両首」の役どころと若干キャラかぶり。戸板に勢いよく昇る身のこなしはさすが。女形では市川春猿さんがぴか一できれい。遠目でもぱっちりお目目がまばゆい。女盗賊の市川笑也さんの身のこなしもかっこいい。市川猿弥さんの安定感もイイ。でもなんと言っても市川右近。舞台の空気が変わる。猿之助もこの人とのやり取りが一番生き生きして見えた。

今回の舞台は歌舞伎外の人も出演。

「顔面蒼白」の佐々木蔵之介。猿之助とダブル主役。台詞が多いのに、歌舞伎の台詞回しを全く持ち込まず淡々と台詞を発する。歌舞伎外の舞台の発声ってこんな感じだっけ。歌舞伎の仰々しい(?)台詞回しに慣れてしまっているので、歌舞伎外の人の発声は物足りなく感じるのかもしれない。見得と立ち回りをそれなりに魅せてた。

福士誠治。「純情きらり」でアイドル的にみていたので、ちょっと嬉しい。弟分として猿之助を慕いながら死に行く場面では、猿之助演ずる十和との擬似恋愛的な雰囲気をうまく出していたと思う。

一幕目は少し舟をこいだが、二幕目くらいから派手な舞台で完全に目が覚めた。たまにはこんな派手な舞台も楽しい。3階一番後ろのどんずまりみたいな場所だったけど、宙を飛ぶ場面で、猿之助と蔵之介が真正面に飛んできて、最高の席だった。

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01:03 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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