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三月歌舞伎座鳳凰祭「壽曽我対面」「身替座禅」「封印切」「二人藤娘」

2014/03/23
3日連続歌舞伎鑑賞、2日目。歌舞伎座昼の部です。鳳凰祭三月大歌舞伎、歌舞伎座松竹経営百年 先人の碑建立一年。だそうです。

こちら、先人の碑。


一、「壽曽我対面」
工藤祐経:梅玉/曽我五郎:橋之助/曽我十郎:孝太郎/近江小藤太:松江/八幡三郎:歌昇/化粧坂少将:児太郎/喜瀬川亀鶴:梅丸/梶原平次景高:桂三/梶原平三景時:由次郎/大磯の虎:芝雀/鬼王新左衛門:歌六/小林妹舞鶴:魁春/

この演目を観るのは六月以来二度目。前回と配役がかぶるのは磯の虎の芝雀さんだけ?

幕が開いて金屏風に青の紋章は工藤家の家紋か。ミニストップのロゴみたいだ。大名たちが口々にお祝い。おめでたい雰囲気。「対面」の雰囲気づくりに大名の皆さんの果たす役割は重要。

遊女の皆さん、衣装が煌びやかで綺麗。児太郎は一番の美女に見えたし、梅丸はアイドル的かわいさ。でも、後ろ向きに歩く姿など、所作の美しさは芝雀さんの圧勝。

そして曽我五郎、十郎の登場。対面の主役は五郎なんだね。昨年六月に海老蔵の五郎を観たとき海老蔵が浮いて見えたんだけど、主役だからそういうものなのかも。そして、五郎の役って難しいとも思った。様式美を楽しむ演目で、一人気勢をあげるのは大変。音楽があまりない中で間を取るのも難しそうだ。橋之助の五郎も少々浮いてた気が。弟には見えない。一人で登場する設定のほうがしっくりくる。それともこういうものなのか。

魁春さんの小林妹舞鶴はよかった。兄弟を花道で呼び寄せる踊りとか手の動きが、一瞬なのに艶かしい。梅玉さんの工藤祐経は座頭らしい貫禄。孝太郎の十郎は・・・兄には見えなかった。むしろ姉?

二、新古演劇十種の内 「身替座禅」

山蔭右京:菊五郎/太郎冠者:又五郎/侍女千枝:壱太郎/同小枝:尾上右近/奥方玉の井:吉右衛門

身替りを頼み花子(はなご)のところへしけこむ菊五郎。いつもびしっと決まっている鬢も今日はやや乱れ気味。花子の話をすると顔が緩む場面や、奥方にばれておののく場面、いつもの菊五郎とぜんぜん違ってかわいい♪

そして、吉右衛門の女形ですよ! もうそれだけで一見の価値あり。いわゆる「鬼嫁」。足をどんどん踏み鳴らしたり、女形らしく話しているかと思ったら、いきなり男の声色に戻したり。定番の演出法なんだろうけど、これが楽しい。

そして菊五郎と吉右衛門という組み合わせ。弁天小僧や熊外陣屋のイメージが強い二人がこんな役をやる意外性。二人の役柄を入れ替えたのもみてみたい。

太郎冠者の又五郎さん。口跡、台詞のテンポがイイ。菊五郎もやりやすそう。山の神(奥方)に命乞いしてた場面が笑えた。侍女の壱太郎の所作はきびきび、右近は、はんなり。同じ動きでも違いがあって面白い。

松羽目ものでは音楽に期待してしまうのだけれど、長唄も常盤津もよかったです。

三、恋飛脚大和往来  玩辞楼十二曲の内 「封印切」

亀屋忠兵衛:藤十郎/傾城梅川:扇雀/丹波屋八右衛門:翫雀/井筒屋おえん:秀太郎/槌屋治右衛門:我當

お芝居も、出演者も上方づくしで楽しみにしていた。なのに、なのに、なんで舟を漕いでしまうのか(涙)。せっかく昼ごはん、コンビニのパン1個にしたのに。コーヒー飲んどけばよかった。前半は起きてた。後半も藤十郎と八右衛門が火鉢を叩いて言い争い始めたあたりからは起きてた。しかし、その途中が・・・。

寝ていたくせになんだが、忠兵衛の藤十郎さんがどんどん追い詰められていくあたり、表情が真に迫っていた。見栄を張って収拾がつかなくなる様がすごくリアル。現代でも起こりそうな展開に共感。

これだけリアルに感じたのは、忠兵衛を追い詰めた翫雀さんの八右衛門がリアルだったのも一因。いるよねー、ああいう調子のいい嫌な奴。テンポのよい二人のやり取りがあったからこそ、封印を切るしかなくなる忠兵衛。

扇雀さんも、秀太郎さんも、我當さんもみんなよかったです。よくなかったのは寝た私。

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四、二人藤娘

藤の精:玉三郎/藤の精:七之助

舞台一面の藤の花が綺麗。その中で踊る藤の精の玉三郎と七之助。藤の花をどーんと見せて、役者二人を小さく見せる効果を狙っているんだって。なるほど。確かにいつもより小さく可憐に見えたかも。

案外あっさり終わった。長唄が聴き応えあり。

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18:42 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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