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四月歌舞伎座「壽春鳳凰祭」「鎌倉三代記」「壽靱猿」「曽根崎心中」

2014/04/22
4月13日に昼の部観劇。しかし疲れきっていたため舟漕ぎまくり。藤十郎さんのお初、見納めなのに。気まぐれに見てしまった松竹サイトで3階A席一列目を見つけ思わずポチッ。またも4月18日にリピ。

歌舞伎座新開場一周年記念
一、壽春鳳凰祭(いわうはるこびきのにぎわい)
   
女御:時蔵/女御;扇雀/大臣:橋之助/大臣:錦之助/女御:梅枝/同:新悟/大臣:萬太郎/同:隼人/従者:進之介/帝:我當

平安朝にタイムスリップしたような華やかな雰囲気の舞台。たおやかに舞う時蔵さんの衣装には鳳凰があしらわれいて、歌舞伎座開場一周年のお祝い「鳳凰祭」を実感。歌舞伎座に通いはじめて一年たったんだなあ。

威風堂々とした動きの橋之助と丁寧な所作の錦之助、萬太郎。優雅な扇雀、梅枝とはかなげな新悟。同じ踊りでも個性が出て楽しい。イケメン隼人。奈落(?)から登場する我當さん、貫禄あるのになぜかかわいい。そして進之介はお父さんそっくり。

二、鎌倉三代記 絹川村閑居の場

佐々木高綱:幸四郎/時姫:魁春/母長門:歌江/おくる:歌女之丞/富田六郎:桂三/三浦之助義村:梅玉

事前に筋書きを読みイライラ。さんざん時姫を疑い、疑いが晴れたとたん、お父さん殺してだもんなあ>三浦さま。時姫に愛情のかけらもなさげ。梅玉さんの三浦さまは、立派だけど瀕死の重症を負った武将の感じがよく出てた。

三浦さまが冷たい分だけ、時姫様の一途さが際立つ。あ、もしかしてそういう効果を狙っている!? 赤い振袖を着た魁春さんがとにかくかわいい。別の演目では色っぽくみえる仕草が、この演目では可憐な乙女の仕草に。真っ赤なお目目でどんな役でもござれ。

おくるの歌女之丞さん、見得がとてもきれいでした。

そして、佐々木高綱の幸四郎。大ヒット。終盤の幸四郎の台詞がすごくよかった。筋書きをコピーして読みながら見たおかげかも。

「竜は時を得て天地にわだかまり、時を失えば、宮守(いもり)、蚯蚓(みみず)と身を潜む。我が君のために軍慮をめぐらし、肺肝を砕くと言えども、頼家公の武運の拙さ、なす事する事一つもならず。この度の合戦は坂本の城滅亡のとき、天より亡ぼす主人の運命、エエ、無念の鬱憤止む事なく、最早計略の術尽き果てたる詮のつまり、百計の中のたった一計、あれなるおくるにとくと申し含め、死したる藤三が名を借って、初心(うぶ)の土民に拵え(こしらえ)すまし、指にも足らぬ端武者どもに、やすやすと生け捕られ、時政の前に引き出されしは、地獄の上の一足飛び。いまだ天道捨て給わざる印にや、さしも明察の北条殿、匹夫下郎に相違あらじと、コレこの面に入れ墨を。」

動きが少ないこの演目。船を漕ぎそうでもこの終盤の台詞で目が覚める。

三、壽靱猿(ことぶきうつぼざる) 鳴滝八幡宮の場

猿曳寿太夫:三津五郎/奴橘平:巳之助/女大名三芳野:又五郎

三津五郎さん、待ってました♪ 再び舞台で踊る姿を見られたのがとにかく嬉しい。客席も拍手喝采。まだ本調子ではないかもしれないけど、達者な踊りは相変わらず。小猿をいとおしく思う気持ちに溢れている。

小猿のお猿さん、見得がかわいい。おんぶされてもかわいい。巳之助は正月の新橋演舞場以来お気に入り。お父さんの復帰舞台に一緒に立つ気合いを感じる。意外にも女形が似合う又五郎さん。達者な踊りで舞台を引き締める。

坂田藤十郎一世一代にてお初相勤め申し候
四、曽根崎心中


お初:藤十郎/平野屋徳兵衛:翫雀/油屋九平次:橋之助/天満屋惣兵衛:東蔵/平野屋久右衛門:左團次

お初はかわいい。徳兵衛を見つけ嬉しそうに駆け寄る場面は初恋のよう。そして強い。裾の下で徳兵衛が絡み付くときもお初はその足で全身全霊をかけて徳兵衛を匿う。心中することで徳兵衛を守る。守りきる。心中なんて別世界の事のように思うのだけれど、お初を見ると、心中がごく当たり前の途のよう。最後に徳兵衛がお初の胸に刃を突き付けたときの、全てを徳兵衛に委ねたお初の目が忘れられない。

迷ったあげく2回みた藤十郎さん一世一代のお初。とても良かったです。他の役者さんもみんな良かった。翫雀さんの徳兵衛が追い詰められていく場面が印象的。

隣で見てた外国人の女性は、鎌倉三代記で帰っちゃった。分かる気はする。あと、宇都宮の修学旅行生が来てた。女子高。「この席じゃあ、お初の足のシーンが見れないじゃん」と近松もびっくりのぶった切り。

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13:21 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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