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五月團菊祭昼「毛抜」「勧進帳」「魚屋宗五郎」

2014/05/15
五月、團菊祭です。もう当分ないと思っていた團菊祭があっけなく開催。團十郎さんがいなくても開催されるんだ。歌舞伎十八番を4つも堪能できるのが楽しみ。

5月14日は昼の部。切符をとるのが結構大変だった。全日程昼の部が売り切れ。無事に戻りがとれたけど、海老様さすがの集客力。

一、歌舞伎十八番の内 毛抜
粂寺弾正:左團次/小原万兵衛:権十郎/小野春風:松江/腰元巻絹:梅枝/秦秀太郎:巳之助/腰元若菜:廣松/錦の前:男寅/秦民部:秀調/八剣玄蕃:團蔵/小野春道:友右衛門

左團次さんが座頭の芝居は初めて。粂寺弾正がスーパーヒーローときいていてそのつもりで観てたんだけど、途中、巳之助のお小姓や梅枝の腰元にちょっかいを出す場面もあってびっくり。結構卑猥な台詞があったみたい。びびびびび。困った顔の巳之助が妙にはまってて笑える。

ヒーローに見えた化粧なのに、その場面の後は、すっかり色好きの顔に見えてくる。にやけた感じ?演技とお化粧の力か。毛抜きはもっと巨大だと思ってたけど、意外と小さい。お姫様の髪の毛は思ったより逆立ってない@三階からみた感想。

左團次さん、ご自身が花道でおっしゃっていたように、仰せつかった大役をしっかり勤め上げてた。ニンでしょう。色好きも合ってるし(^^*)お姫様錦の前は男寅。左團次さんのお孫さん。平成15年にたぶん初舞台観てます。大きくなったなあ。今後に期待。

分かりやすい演目。

二、歌舞伎十八番の内 勧進帳
武蔵坊弁慶:海老蔵/富樫左衛門:菊之助/亀井六郎:亀三郎/片岡八郎:亀寿/駿河次郎:萬太郎/常陸坊海尊:市蔵/源義経:芝雀

3月にたぶん人生で最高の勧進帳をみてしまっただけに、どんな感想になるんだろうとある意味楽しみにしていた。

結果、海老蔵のワンマンシヨー。海老蔵がワンマンにしようと思ってワンマンになったのではない、と思う。弁慶が義経を守ろうとする気持ちもちゃんと伝わってきたし、たくさんの弁慶の動きの1つ1つを丁寧に演じていた。にらみに改善の余地はあるが、それは彼なりの弁慶の表現。

でも、なんていうか、溶け合ってない。海老蔵が頑張れば頑張るほど、頑張っていることが伝わってしまう。イコールワンマン。そつなく演じる菊之助の富樫、芝雀の義経とは別次元にいる弁慶。

天さえも舞台という空間に納まった気がした3月。でも、今月は舞台が広く感じた。「判官、御手をとり給い」で弁慶と義経の距離は1.5倍に広がったよう。

後半、海老蔵の身体能力の素晴らしさを堪能。若いからこその力強さ、延年の舞。海老蔵らしい弁慶。海老蔵独りで演じていると思えば、十分見ごたえあり。

そして飛び六法。3月の弁慶は絶望に向かって走り去った。今月の弁慶。花道で飛び六法をする直前に1階席から「かっこいい」と大向こうが。しかしこの場違いな大向こうがなぜか場面になじむ。だって海老蔵ワンマンだから。

ワンマンがワンマンじゃなくなるのは結構難しいことかもしれない。海老蔵がきちんとやろうとしているだけに。でも、これも成長の過程なんだよ、きっと。ファルセット口跡もあんまり気にならなかった。今後に期待しよう。うん。

・・・言ってもせんないことだけど、團十郎さんさんの勧進帳、見てみたかったなあ。
enomi20140514-02.jpg

三、 新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎

魚屋宗五郎:菊五郎/女房おはま:時蔵/磯部主計之助:錦之助/召使おなぎ:梅枝/茶屋娘おしげ:尾上右近/小奴三吉:橘太郎/菊茶屋女房おみつ:萬次郎/父太兵衛:團蔵/浦戸十左衛門:左團次

安定の菊五郎劇団。発展途上の勧進帳を観た後だったからか、すごくリラックスしてみれた。

いま現在見られる宗五郎の完成版をみたのだと思う。役者さん一人ひとりがそれぞれの役割を全う。特に菊五郎の宗五郎と時蔵のおはまの抜群の安定感。幹部に昇進した橘太郎さんの三吉も場を和ませてくれるのに一役買ってた。

どんどん宗五郎が酔っ払っていく場面は見ごたえがあり。ただ、妹お蔦への悲しみがどこかへ行ってしまったように感じたけど・・・。妹が理不尽に死に、飲まなけりゃやってられない、何も考えず、ただ飲みたい、それでこそ酒乱。考えられないからこそ、実はハラに悲しみが鎮座しているのかも。だから、悲しみがないわけではない。

一方で、磯部屋敷玄関の場で「酔っていうのじゃございませんが」と恨み言を言う場面では、妹を失った悲しみをひしひしと感じた。宗五郎の口から、妹お蔦が奉公に上がりその支度金で豊かになり商売繁盛と相成った宗五郎一家のかつての幸せだった日々が語られることで、江戸時代のごく普通の庶民が何を幸せに感じていたかを垣間見ることができたよう。菊五郎さんのブログによるとこの場面が難しいんだって。

最近、「大江戸歌舞伎はこんなもの」を読み、世話物とは何ぞやなどと考えていたせいか、江戸時代の人が自分たちの暮らしを芝居で見物しているのってこんな気分かな、なんて思ってみてた。お殿様(?)も出てくるから、「時代世話」にあたるのかな、とか。江戸時代にタイムスリップした気分。

團十郎さん、海老蔵、菊之助の奥様がいらっしゃってました。麻央ちゃんニコニコしててかわいい。見かけた人は、みんな彼女のファンになって帰っていったはず。

20:31 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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