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親子で楽しむ歌舞伎教室 「傾城反魂香」

2014/07/25
又五郎、歌昇の襲名披露の「傾城反魂香」を他の役者さんが演ずるのをみたくて国立劇場へ。今月は、巡業と国立劇場の両方でこのお芝居を上演。千秋楽に行きたくて7月24日を選んだのが、当日は「親子で楽しむ歌舞伎教室」付き。千秋楽の要素皆無。

入り口で配られた小冊子。マンガによる「傾城反魂香」のストーリー解説。とても分かりやすい。どのお芝居にもこういう小冊子を作ってほしいくらい。
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「歌舞伎のみかた」 澤村宗之助

まず薄暗い照明の中、舞台上のせりを、せり上げて回転。全部のせりが上がるのをみる機会はないので楽しい。そして、澤村宗之助さん登場。体操のお兄さんのように爽やかに歌舞伎の基本を解説。花道、ツケ、揚幕、黒御簾、太鼓を使った雨、風、雪の効果音、等々。「これから見得を切ります」と予告してから見得を切ったり。

最後に、「真夏の怪談」という約1分の小芝居。夜道に迷った者が小屋(歌舞伎では地蔵堂)の中の赤い光りを見て逃げ出すお話。まず現代劇版を上演。その後宗之助さんで歌舞伎版。現代版は「怖いよ~」と叫ぶなど、感情をそのまま口に出す。一方歌舞伎版は、「あそこに見えし二つの光りが~(意訳)」等、ほとんど解説みたいな台詞。歌舞伎の台詞は一歩引き客観視した上での台詞なのだなあ。面白い試み。赤い光りは猫の目だった、というオチ。

「面白いときは声を出して笑ってもかまいません、『ありのままの自分』でお楽しみください」という時事ネタ、アナ雪を宗之助さんがかまし、教室終了。

傾城反魂香 土佐将監閑居の場
浮世又平後に土佐又平光起:歌昇改め中村梅玉/土佐将監光信:中村東蔵/狩野雅楽之助:中村松江/将監北の方:中村歌女之丞/土佐修理之助:中村梅丸/又平女房おとく:中村魁春

役者が代わると芝居が変わることを実感。

梅玉さんの吃又は、ひたすら不器用。芦屋雁之助の裸の大将みたいな吃り。でも、たとえ吃っていなくても、小さい頃からいじめられてきたに違いない。手水鉢へ呼ばれても、手を引かれるように女房おとくの後を追う。愚鈍で一人では何もできない。土佐将監に絵が認められ、不運続きの人生が、ようやく日の目を見た喜び。

対する又五郎さんの吃又は、あくまで吃ることだけが問題。吃りのために苦労はしていても、吃り以外の部分で自分に自信を持っているので、いじめには会わなさそう。土佐将監に訴えかける場面では愚鈍さではなく必死さが際立つ。その必死さが報われたとき涙を誘う。

梅玉さんのほんわかした吃又。又五郎さんの泣ける吃又。それぞれです。

今回特筆すべきは、梅玉、魁春兄弟で演じた夫婦。当然のことながら息がぴったり。夫婦感は又五郎、芝雀よりも上。いつもどおり赤いお目目の魁春さん。遊女を斡旋する遣り手の印象が強いのに、今回は夫をいたわる心優しい妻に大変貌。芝雀さんほどおしゃべりはしないが、日常生活ですごく夫を大切に扱う。花道で土佐の名字を許された者らしく歩きなさいというときの、おとくの嬉しそうな顔!

一つの芝居を違う役者さんが演じるのを観るのって案外飽きないもん。こうしてさらに歌舞伎にはまっていく・・・。小学生が大勢いて落ち着かなかったけど、行ってよかった。

enomi20140724-01.jpg

09:07 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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