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シネマ歌舞伎クラシック!

2014/08/08
シネマ歌舞伎へ。「勧進帳」「身替座禅」「船弁慶」「二人椀久」「年増」。「勧進帳」「船弁慶」にいたってはなぁんとリピ_笑。

「勧進帳」 昭和55年11月歌舞伎座
武蔵坊弁慶:二世 尾上松緑/源義経:七世 尾上梅幸/亀井六郎:片岡我當/片岡八郎:市川左團次/駿河次郎:中村勘九郎(十八世 勘三郎)/常陸坊海尊:三世 河原崎権十郎/太刀持音若:市川百々丸(現 高麗蔵)/富樫左衛門 :十七世 中村勘三郎

弁慶が歩き、勧進帳を広げ、問答し、義経に手をつき、酒を飲み、舞を舞う。そのすべてに型が存在する。そして歌舞伎は型を基盤とする芝居。そのことを改めて実感させられた松緑の弁慶。惜しみなく大胆かつ限りなく繊細な型の連鎖。特に後半の舞が圧巻。迫力。飛び六法での引っ込みで腕を上げる所作は、この世のすべての気をその腕の中に納めたかのよう。

武士らしい勘三郎の富樫。役割を全うしようとする役人のリアルさ。富樫が義経の存在に気づいている事がありありと分かる。自分の運命を覚悟する瞬間。高貴な梅幸の義経。不遇にあっても屈せず、凛とした精神であり続けることができる生粋の貴族。最高の義経。

四天王の我當45歳、左團次40歳、勘九郎(十八世 勘三郎)25歳。おなじみの方々の昔の映像を見ることができたのはごちそう。勘三郎の後見は歌舞伎名鑑の若かりし小三山さんのようだが果たして。

いやぁ、良かったです。素晴らしかった。リピした甲斐があった勧進帳。構成がはっきりしており人気かつ定番演目であるのも納得。

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新古演劇十種の内「身替座禅」 昭和57年11月歌舞伎座
山蔭右京:十七世 中村勘三郎/太郎冠者:中村勘九郎(十八世 勘三郎)/侍女千枝:中村児太郎(現 福助)/侍女小枝:市村家橘/奥方玉の井:十七世 市村羽左衛門

勘三郎の山蔭右京と勘九郎の太郎冠者。勘三郎の山蔭右京には余裕がある。それに必死についていこうとする27歳の勘九郎。間は勘三郎に及ばないが伸び盛り。山蔭右京が太郎冠者に身替りを頼む姿は、芸の継承の瞬間に立ち会っているようで、たまらなく切ない。

奥方玉の井の羽左衛門。女形らしい仕草が一つ一つ丁寧なのにそれが怖さ転じておかしみを誘う不思議。侍女児太郎(当代福助)の初々しさ、みずみずしさ。

新歌舞伎十八番の内「船弁慶」 平成2年2月歌舞伎座
静御前・新中納言平知盛の霊:五世 中村富十郎/武蔵坊弁慶:片岡我當/舟子岩作:市村萬次郎/舟子浪蔵:大谷友右衛門/舟子沖八:中村浩太郎(現 扇雀)/舟子砂六:片岡進之介/片岡八郎:中村玉太郎(現 松江)/亀井六郎:片岡亀蔵/源義経:澤村藤十郎/舟長三保太夫:九世 坂東三津五郎

前シテの富十郎さんの静御前。船弁慶は初見だったのだが、予想外の静御前。「義経千本桜」の 静御前をイメージしてたからさ。烏帽子と着物のバランスが面白い。中性的で悲痛な哀しみが漂う舞。丁寧な足裁き。派手ではないが見応えあり。

後シテの富十郎さんは平知盛の霊。まず衣装、鬘、化粧が凄まじい。それらを身にまとった知盛が舞台を長刀を持ち縦横無尽。最後に花道をくるくる回りながら引っ込むまで、舞台にうずまく亡霊の無念さ、怒り。迫力でした。

弁慶の我當さん。55歳。声がのびやか。体の動きものびやか。少しハイトーンのお声も私好み。勧進帳の弁慶とは違い、やや俗っぽい人間味ある弁慶。もっといろんな役で我當さんをみたい。足さえ良ければ、などと思ってしまう弁慶。

気品あふれる義経は澤村藤十郎さん。いわゆる二枚目。今歌舞伎でお姿を拝見できないのが残念。舟長三保太夫の坂東三津五郎さんは、当代三津五郎さんのお父様。血は争えないと言いたくなる踊りの上手さ。船を漕ぐ所作に見とれてしまう。中村浩太郎さんが現扇雀さんであることを確認できなかったのが残念。

いろんな要素がつまって楽しめる演目。ぜひ次回は生で。

「二人椀久」 平成9年9月歌舞伎座
松山太夫:中村 雀右衛門(四世)/椀屋久兵衛:中村 富十郎(五世)

・・・爆睡してしまい、何も言えません(泣)。

「年増」 昭和59年4月歌舞伎座 中村 芝翫(七世) 
ごく普通の格好をしたおかみさん(?)の踊り。なのに踊りが細かくて見応えあり。普通の女性で、お化粧も派手じゃないのに、とても色っぽくて綺麗(後から確認したら芸者上がりの設定だそう。納得)。

画質も音質もは今の時代に劣るのかもしれないが、そんな事は物ともしないシネマ歌舞伎。音羽屋の下座音楽が素晴らしかった。歌舞伎座から近いし、また行ってしまうのかも。

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23:05 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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