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八月納涼歌舞伎 第一部「恐怖時代」「龍虎」

2014/08/13
一、恐怖時代
お銀の方:扇雀/磯貝伊織之介:七之助/茶道珍斎:勘九郎/細井玄沢:亀蔵/お由良:芝のぶ/氏家左衛門:橘太郎/梅野:萬次郎/春藤靱負:彌十郎/春藤釆女正:橋之助

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38年ぶりの上演とのことですが、面白かった!

ポイントその1。登場人物のキャラクターがほぼ全員異常。まず扇雀のお銀の方、彌十郎の靱負(ゆきえ)、亀蔵の玄沢、萬次郎の梅野は、お家横領のため人殺しを厭わない。このうちお銀の方、靱負、梅野は、伊織之介が氏家と菅沼を殺すのを面白そうに見物してたりする。さらに、伊織之介に梅野との真剣勝負をを命じ、ただ人が殺し合うのを見たいと欲する殿、橋之助の釆女正まで。人が本来もっている残虐性の象徴?あと伊織之介はきっかけがあるとすぐに真剣勝負に出たがる殺人好き。また、一見普通の勘九郎の珍斎だが、自分の娘が殺されても悲しむことなく、あっさり「勘当した」と言い切るあたり、やはり異常。

ポイントその2。どこか異様な愛憎劇の展開。お銀の方は、三人の男、靱負、玄沢、釆女正を手玉にとり、自らの野望を果たさんとする。しかし本命は伊織之介。もっとも萬次郎の女中梅野も、伊織之介に思いを寄せる。この梅野、伊織之介より10も年上であることを桃色の振袖で逆に強調しているためか、卑猥だ。そんな伊織之介の本命はお銀の方。しかし、伊織之介が異常な気質の持ち主であり且つ綺麗なお小姓だからか、梅野だけでなくお銀の方とのラブシーンまでどこか残るいかがわしさ。

ポイントその3。笑いの要素をに勘九郎の珍斎に集約。すぐに「えーっ!?」と言い返す泣き言がおかしく、良いアクセント。あと、伊織之介登場の際、女中と一緒に「伊織之介さまだー」とか言ったり、ラストで死んだと思いきや生きていたりとか。

ポイントその4。納涼歌舞伎にふさわしく、血飛沫飛び散るスプラッタ惨劇。主要登場人物がほぼ全員死ぬ。悪趣味だが嫌いじゃない。登場人物の中でまともなのは芝のぶのお由良と橘太郎の氏家、橋吾の菅沼。だからこそなのか、この三人の死ぬ場面は印象的。芝のぶが殺される場面の蚊帳に飛び散るスプラッタ、美しかった。しっかり者で世話女房タイプの娘役が良く似合う。ぜひもっと他のお芝居に出演を。氏家、菅沼は、血が上手い具合に着物に滲み出て感心。倒れた後も手がピクピク。あと、萬次郎さんの梅野!刃を首に切りつけられ滴り落ちる血、怖いぜ。

久々の再演ということで大向こうさんたちはタイミングを図りづらそう。亀蔵さんが殺されている瞬間「松島屋っ」て声が掛かっていたのはちょっと笑った。

是非再演希望。ただ、推敲は必要。高飛車に希望を書いてみる。

その1。ラストで原作にない若君の死を悲しむ場面を挿入するなら、前半にもっとその趣旨を盛り込む。刺し違える場面でいきなり悲しんでいる印象。そのためにお銀の方らとの共謀場面を短く。

その2。若君の死を強調しない場合、物語の異常性をさらに際立たせる。まず、スプラッタをもっと派手に。扇雀のブログには「以前は血の量がとても多く評判になりました」とあるが、「今回は極力減らし」たらしい。もったいない。さらに、お銀の方と伊織之介の純愛設定をなくし、お銀の方若しくは伊織之介をを徹底した人殺し大好きキャラに。今回七之助の伊織之介は笑みを浮かべながら斬っていたが、そのへんを際立たせる。ラストも異常性ゆえの差し違えに。

二、龍虎(りゅうこ) 龍:獅童/虎:巳之助
背景の絵や竹本義太夫の重厚な演奏で、龍と虎が稲妻が光る暴風雨の中、勇壮な闘いをする雰囲気。最後の月光の中、佇む姿は二人とも闘いを終えた満足げな顔。踊りは・・・良く分からなかった。毛振りが地味に見えたのは、見慣れた鏡獅子の毛とは毛質が違うから?

木挽町広場では夏祭りを開催中♪ 涼しげです。左端にくまモン。
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00:47 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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