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楽しすぎ!文楽新作「不破留寿之太夫」

2014/09/18
今月は秀山祭に集中しようと思っていたのだが(?)このポスターを見てどうしても矢も盾もたまらず、行くことを決断。
enomi20140916-03.jpg

ちなみにこの日は、朝、国立劇場で当日券購入→歌舞伎座へ地下鉄で移動→歌舞伎座昼の部「菊畑」「法界坊」→夜の部で「絵本太閤記」を幕見→国立劇場という伝統芸能漬けの一日。国立劇場と歌舞伎座間の移動でバスが使えることを知ったのは一つの収穫。都03(晴海埠頭-四谷駅)。

不破留寿之太夫(ふぁるすのたいふ)はシェイクスピアの『ヘンリー四世』『ウィンザーの陽気な女房たち』を題材にした演目とのこと。Sir John Falstaff.

見てよかった!とにかく不破留寿之太夫が魅力的!酒が大好きでいつもぐでんぐでん。調子よくって、女にボコボコにされても「この次はもっと緻密にやろう」とちっとも懲りず、大言壮語を吐き、「自分で自分を褒めてどうする」とつっこまれて。どうしようもないキャラなのに、まったく憎めない。

この不破留寿之太夫の人形、実によく出来ている。髪や眉毛が変幻自在に動き、表情がくるくる変わる。人形使いの方の技はすごい。皆にバシッと叩かれるでっぱった腹についた星型ピアスのへそがかわいい。衣装もそんなに派手ではないのに太夫のでぶった体にすごく映える。一方、春若王子は少女漫画の二枚目風。線が細くてちょっとナイーブ。貴公子然とした衣装が素敵。そして、最初は人形にしか見えない太夫たちがある瞬間、本当に精神を宿す人間に見えるときがあり、そのたびに驚嘆せずにいられない。ガラスの仮面で北島マヤの演技を見て「うっ」ゴシゴシと目をこする観客の気分。

また、豊竹英大夫さん、豊竹呂勢大夫さんの躍動感あふれる義太夫がすばらしい。咲甫大夫さん靖大夫さんが二人で語っているのに大勢で語っているように聴こえたり。美術も豪華。桜の木も月も流れ星も綺麗で幻想的。飲み屋の場面で、客がなぜかテニスを楽しんでると思いきや、まさかの錦織ネタ。

ラストで不破留寿之太夫が客席を歩いて退場。黒マントの男はきっとシェークスピア。そして流れる琴と胡弓のグリーンスリーブス。いいですね~。ブラボーも聞えた。

不破留寿之太夫が憎めないのは、世の中そんなものと開き直っているから?きれいごとだけじゃ生きていけない、だったら欲のままに生きればいいじゃないか。あ、これって法界坊と似ている?シェークスピアも江戸歌舞伎も描く世界は案外同じなのかも。

新作なのに完成度が高い舞台を作った関係者の方の熱意に感動。監修・作曲をした鶴沢清治さん、脚本の河合河合祥一郎教授、装置・美術を担当した石井みつるさんをはじめこの舞台を良いものにすべく奮闘した皆さんに惜しみない拍手を送らせてください。

01:26 文楽鑑賞 | コメント(0) | トラックバック(0)
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