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ちりとてちん 「愛宕山」

2008/05/10
えぇ、太鼓持ち。
男芸者と呼ばれる商売がありますが、これは難しい商売でして
男が男のお客のご機嫌を取らなあきません。
物凄いええ男が座敷にすーっと入って来ただけで、
もう客の機嫌が悪い。
で、そこそこの男がニコっとした、これも具合が悪い。
「俺は、そんな趣味あらへんどー」。
そんなことありますのや。ほんに難しい商売です。太鼓持ち。

東京の方では、まだ古い方が何人かいてはるそうですが、
残念ながら大阪では全然見かけんようになってしまいました。
終戦直後にはまだ何人かいてはったそうですが、

大阪はミナミの太鼓持ち、一八と繁八という2人。
ミナミのお茶屋でしくじりまして、
伝(つて)を頼って京都祇園町で働いております。
今日しも室町辺の旦那衆が祇園町で遊んでいたんですが、
「おい、どうや、一つ野駆けしようやないか」ということになりまして。
「野掛け」、今の言葉でいいますと、ハイキングとかピクニックとか。
芸者さん、舞妓さん、お茶屋の女将さんから仲居さん、
それに一八、繁八の両人もお供に加わりまして
祇園町から西へ西へ、鴨川を渡ります。

御所から二条のお城を尻目に殺しまして、どんどん西へ出てまいります。
野辺へ出てまいりますと、
春先のことで空にはひばりがピーチクパーチク、ピーチクパーチクとさえずって、
下にはレンゲ、タンポポの花盛り。
陽炎がこう萌え立ちまして、遠山にはすーっと霞の帯を敷いたよう。
麦が青々と伸びて菜種の花が彩っていようかという本陽気、
やかましゅう言うてやってまいります、その道中の陽気なこと!

22:58 日々

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