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十月歌舞伎座「寺子屋」「吉野山」「鰯賣戀曳網」

2014/10/25
昨日10月25日は10月歌舞伎座夜の部は、千秋楽!ちゃんと千秋楽に見るのははじめてかも。当日は早く到着しすぎて15時に木挽町広場を一周し終えてた笑。いつもは開場を待つ人だかりに並ばないのに、今回は先頭に並んで一番乗りで入場。お、入り口付近で勘三郎さんと勘九郎の奥方が打ち合わせ。アップにした御髪がきれいだなあ。

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一、菅原伝授手習鑑 寺子屋
松王丸:仁左衛門/武部源蔵:勘九郎/戸浪:七之助/涎くり与太郎:国生/百姓吾作:松之助/春藤玄蕃:亀蔵/園生の前:扇雀/千代:玉三郎

歌舞伎の代表的演目なのに、いつも眠気と戦ってしまう寺子屋。自称歌舞伎好きなのに、こんなんじゃだめだと今回は気合を入れて予習。あらすじばっちり、ツボはおさえた。いざ!!

仁左衛門の松王丸は一つの完成形なのかも。戸浪とぶつかり「無礼者め」と言うところとか、首実検の所作が見応えあり。口跡もさすが。願わくばもっと近くで見たかった笑。勘九郎の源蔵は、まだ仁左衛門の松王丸に対抗するには及ばないけど、あの年齢でできる源蔵の精一杯を演じ切っていた。これからどんどん変わっていくはず。追善という名目を考えればこれで良かったのだと思う。

七之助の戸浪、源蔵の妻として、共に忠義を果たす覚悟が感じられた。お化粧が綺麗。玉三郎の千代、黒い着物がよく似合う。源蔵との対決で、半紙?が美しくひらひらと舞ってた。

寺子屋は松王丸千代夫婦と源蔵戸浪夫婦の忠義バトルが一番の見ものと思っているのだが、今回は松王丸の圧勝だったので、そういう意味では物足りない。ただ、仁左衛門と玉三郎の胸を借り、中村兄弟が追いつけるだけ追いつこうとしている姿をみるだけで感動。

いろいろ書いたが実は観劇中、猛烈な疲労感に襲われる。ほぼ起きてはいたがテンション上がらず。セリフはだいたい聞き取れたのに。会場のあちらこちらからすすり泣きが聞こえ取り残された気分。何でだろうなあ。映像で見たときは結構はまれたのに。私的に遠くでみるとはまれない演目とどの席でも関係なく楽しめる演目があるようで、寺子屋は前者なのかも。

あと気になったのが、いろは送り直前の大向こう。義太夫の聞かせどころなのは分かるけど、お焼香あげて見送る場面で「待ってました」なんて、あまりにも小太郎が可哀想でさ。

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二、道行初音旅 吉野山
佐藤忠信実は源九郎狐:梅玉/早見藤太:橋之助/静御前:藤十郎

いつもながら、狐と早見藤太の戦う場面の色鮮やかさに見とれる。中央に藍色の衣装の忠信。赤い鉢巻きに、白地に赤をあしらった衣装の大勢の花四天。早見藤太は黄色。静御前の白い着物に背景は桜。

梅玉、折り目正しい佐藤忠信に、獣の放胆らしさを感じさせる狐。橋之助、器用にまとめる早見藤太。でも、こういう役って橋之助のニンじゃないような。藤十郎の静御前、最後 花道での表情、娘らしさ全開で可憐。

佐藤忠信が静御前の後ろで両腕を広げると「ご両人!」の複数の大向こう。定番なのかな。

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三、鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)
鰯賣猿源氏:勘九郎/傾城蛍火実は丹鶴城の姫:七之助/博労六郎左衛門:獅童/傾城薄雲:巳之助/同春雨:新悟/同錦木:児太郎/同滝の井:虎之介/同乱菊:鶴松/庭男実は薮熊次郎太:市蔵/亭主:家橘/海老名なあみだぶつ:彌十郎

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とても楽しい演目でした。歌舞伎には珍しく(?)ハッピーエンド。

勘九郎の鰯売りの猿源氏は、これまで見た勘九郎のおかしみのある役、父勘三郎を彷彿させる役の中では、一番のお気に入りに。魚の「軍物語」を語る場面でタコに似せてぐにゃぐにゃ体をよじる場面とか楽しいし、なんといっても蛍火が大好きで、蛍火のことを思うときのニコニコ顔の表情は、応援したくなるかわいさ。七之助の蛍火も、今までみた七之助の役のなかで私的ベスト3に入る役柄。下ろした髪に白い着物が映え所作も優雅。とても綺麗で一番人気の傾城と納得。でも、ちゃっかり者らしいところもあって親近感。

彌十郎さんと獅童は中村座らしいチームワークを発揮。彌十郎さんのなむあみだぶつ(すごいネーミングだ)のお父さんは安定感抜群だし、獅童の六郎左衛門は勘九郎をフォローする役柄が面白い。この二人と勘九郎の猿源氏が戦の話をしろといわれ「お前がやれ」って押し付けあうところとか、観客大うけ。

傾城五人組。鶴松と児太郎がまとめてたように見えた。鶴松の所作が一番綺麗。五人組を格上げしてた。大勢同じ型をやってると比較しやすくて。児太郎の成長速度は特筆もん。巳之助の傾城はなんか恐かった。新悟はそれなりにまとめてくる。台詞があるとちょっとドキドキする虎之介はまだ16歳なんだね。先は長い。

ハッピーエンドでほっこりした気持ちになった後、最後に勘九郎七之助が花道で手を合わせる。きっと勘三郎さんも一緒に手を合わせてた。観客もみんな勘三郎さんがこの会場のどこかにいると感じてて、だからこそあったかい拍手が鳴り止まなかったのだと思う。追善公演にふさわしい千秋楽締めの舞台でした。

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21:58 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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