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十一月吉例顔見世大歌舞伎「勧進帳」

2014/11/15
染五郎初役の勧進帳弁慶。以前読んだ染五郎の著書で、染五郎の弁慶に対する思いが大変強いことを知った。今回の役が決まる前から、染五郎は台詞、所作を頭の中に叩き込み、実際に演じるシミュレーションをしまくっていたはず。念願叶った事にまず乾杯♪

そしてそして富樫は父幸四郎、義経は叔父の吉右衛門!配役を聞き、義経は四天王がいなくても関所を突破できるんじゃないか、いや、弁慶がいなくても大丈夫だろうとか、義経が弁慶に打擲されたらやり返すんじゃないかとか、富樫に呼び止められた義経が逆切れして乱闘になったらどうしよう、いや、むしろそれ見てみたいとか、勝手な妄想をすること約2ヶ月。千秋楽に夜の部の切符は確保してあるのだが、待ちきれずに一幕見。11月14日(金)。

井伊大老を幕見したあと有楽町をふらつき、勧進帳幕見のため歌舞伎座に舞い戻ったのが15時25分過ぎ。勧進帳から幕見する人たちが、先に約8人並んでた。一幕見席発売開始時刻が16時45分でまだ時間があるし、平日だし、余裕でいす席を確保するつもりだったのだが、切符は88番。最初の演目鈴ヶ森から続けて幕見する人が多いのだ。結局座れたが、いす席は約90席だから、ギリギリ。立ち見席も完売し、わりと早い時間に札止めになっていた模様。

歌舞伎十八番の内 勧進帳
武蔵坊弁慶:染五郎/源義経:吉右衛門/亀井六郎:友右衛門/片岡八郎: 高麗蔵/駿河次郎:宗之助/常陸坊海尊:錦吾/太刀持音若:金太郎/富樫左衛門:幸四郎

無事に席を確保できたことを隣の方と喜びながら、いよいよお待ちかねの「勧進帳」。いつもと違う熱気が場内を包む。

弁慶を演じたいという思いが痛いほど伝わってくる染五郎の弁慶。演じるのが遅れた理由は弁慶が染五郎に似合わないかららしいが、その事を染五郎自身が十分に把握した上で、弱点をむしろ強みにするくらいのつもりで、弁慶になりきろうと努力した跡が見て取れる。

まず、華奢な身体を所作をきっちり行うことでカバー。要所要所で丁寧にきる見得。延年の舞とかの踊りで魅せる伸びやかさ華やかさ。そして義経への忠誠心がほとばしる迫力の飛び六法。まあ、身体が華奢なのは父叔父がでかくて今回カバー力に限界を感じたけど(笑)、配役は変えられるし、所作はまだまだ伸びしろがあるだろうから、今後の変わり行くであろう弁慶に期待大。富十郎さんも身長160センチ位だったらしいが、立派な弁慶役者だった。

そして、甲高い声を場面場面での声の抑揚を計算することでカバー。花道登場時の「やあれ暫く、御待ち候え」でしっかり決める。その後も声のハンデは感じなかった。普段の声を思うと感無量。どれだけ練習したのだろう。

凛々しさ漲る弁慶。初役の弁慶として、私は十分に満足しました。今後は染五郎らしい弁慶を練り上げて作り上げてほしい。楽しみにしてます。

enomi20141114-01.jpg

幸四郎の富樫。誠意があり親切そうなんだけど、関守の厳しさはあんまり感じなかった。山伏問答は幸四郎の口跡のせいか、テンポが今一つ。間延びする印象。

吉右衛門様の義経。弁慶とは逆に持ち前の(?)甲高い声が義経の気品と地位の高さを生み出す効果をもたらしていた。あの声の正当な使い道を知り、納得した気分に。そしてハンデになるはずのでっかい身体は、逆に近寄り難い高貴な雰囲気を漂わせる象徴に。結果、まごうことなく主君義経がそこにいた。ただ途中鬘の後れ毛に手をやったり僅かな体の動きが気にはなった。

「判官御手を~」の名場面。今まで見たどの「判官御手を~」とも違う。すべてを許しつつ弁慶への感謝の気持ちあふれる御手。ただ、そこに気品というより父性愛(叔父愛?)みたいなものを感じてしまったのだが。ちょっと見たことのない絵を見た気分。

四天王は友右衛門の亀井六郎が素敵。後ろに控える立派な顔が映える。友右衛門の役の中で亀井六郎が一番お気に入り。あと、宗之助さんのきばってる顔の駿河次郎も好き。

看板より。
enomi20141114-06.jpg

太刀持金太郎くん。相変わらず美少年。だけど猫背が気になるよ。あれはそういう姿勢なのか?

いろいろ堪能できた勧進帳。きっと一日一日染五郎の成長が感じられる舞台なのだと思う。楽日が楽しみだ。

23:25 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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