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吉例顔見世大歌舞伎昼の部「寿式三番叟」「井伊大老」「熊谷陣屋」

2014/11/26
吉例顔見世大歌舞伎、初世松本白鸚三十三回忌追善公演、千穐楽!ちなみに歌舞伎では、千秋楽ではなく千穐楽らしい。昨日覚えたての知識を早速使ってみた笑。初の昼夜通し。二度寝して体調を整え、10時25分に無事歌舞伎座到着。

一、寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)
三番叟:染五郎/三番叟:松緑/千歳:亀寿/千歳:歌昇/千歳:米吉/翁:我當

松羽目物の舞台。前半、我當さんの翁が千歳3人をしたがえて登場。足がお辛そうだけど、存在感あり。威厳をもって千歳を統率。千歳は、亀寿、歌昇、米吉。清清しさ全開の3人。米吉の立役を久々に見たかも。菊之助を思い出す品のある顔立ちでとてもきれい。ほかの立役も見たくなる。動きは他の二人より派手。亀寿、歌昇は、米吉より若干ゆったり。こちらの動きの方が音楽には合っている。

後半は、染五郎と松緑の2人の三番叟の踊り。衣装は黒!ちょっと地味に感じたが、松羽目物の舞台に映えると途中で考えが変わる。染五郎は手足の動きが派手で命の賑わいを感じさせる躍動感。キレキレ。松緑は赤い口紅のおちょぼ口がかわいい。大地に根を下ろす安定感ある踊り。2人の踊りが対照的(わざと?)で楽しい。

そして、いきなり長唄の「おおーさえ、おおさえ、喜びありーや♪」。テンション上がりまくり。そもそもこの唄は、歌舞伎舞踊「三番叟」が出典らしい。テンポがどんどん早くなる。三番叟の2人が踏み鳴らす足拍子、響く鈴の音、鼓、太棹三味線、義太夫。5種の音色によるアンサンブルが奏でる万物の息吹と生命力。客席はヤンヤヤンヤの大喝采。五穀豊穣を祈るのにふさわしい演目でした。

二、井伊大老 井伊大老邸の奥書院より桜田門外まで
井伊大老:吉右衛門/お静の方:芝雀/昌子の方:菊之助/薩摩浪士 有村次左衛門:歌昇/水戸藩士 斎藤監物:種之助/水戸藩士 佐野竹之介:隼人/老女雲の井:歌女之丞/中泉右京:桂三/水無部六臣:錦之助/長野主膳:又五郎
/仙英禅師:歌六

一幕見しているので二度目です。基本的な感想は前回と変わらない。追加してちょいメモ。

井伊大老に「焼きもちを焼かぬ女」と評される菊之助の昌子の方。前回は優しい女性で広い心の持ち主と思ったが、頭弱いんでないだろうか。ある意味賢いのかもしれないが、何も考えていない幼な子のよう。それはそれで可哀想だが。桂三さんの中泉右京はちゃっかり者で腹黒い。にんまりしていていけ好かない奴。でも、そういう役。

歌六さんの禅師が引っ込んだ後に登場するお雛様。今回は3階2列目だったけど、最上段の女雛と男雛はやっぱり見えない。そして、庭に咲く桃の木に雪が舞い始める。綺麗ではあるが、雪は物悲しい。直弼の「どんどこふれー」がこれに輪をかける。

吉右衛門の直弼は、前回よりは台詞が飛んでない笑。怪しいのは4箇所くらい。使命を貫くむなしさを嘆くあたりから本腰を入れるのは前回と同じ。「徹子の部屋」で母正子さんに「芝居も俳句もあれこれ盛り込むのでなく、一転集中すべき」と教えられた話をしていたが、この人はそれを実践しているのだなと最近思う。あと、錦之助の水無部六臣との場面で、遊説を「ゆうぜつ」と発音していたが、もうこれが正解な気がする。発音しやすく、聞き取りやすいもの。

ラストの桜田門外の場面。薩摩浪士、水戸藩士の役で歌昇、種之助、隼人が出演していたはずだが、後姿でさっぱり分からず。そして「大義を忘れるな」と言い残し死に行く直弼。単なるファンだから、きっちーが死ぬ場面は単純に悲しいよ。ただ、井伊大老が負う政治的使命の話とか、説明的すぎるように感じる。新作歌舞伎の脚本ってこういうもんなのか。

こちら、私的に今回イケメン枠の長野主膳又五郎さん。眉毛がりりしい☆紫綬褒章受賞おめでとうございます。
enomi20141125-04.jpg

三、一谷嫩軍記 熊谷陣屋
熊谷直実:幸四郎/相模:魁春/堤軍次:松緑/亀井六郎:廣太郎/片岡八郎:種之助/伊勢三郎:廣松/駿河次郎:隼人/梶原平次景高:幸太郎改め高麗五郎/藤の方:高麗蔵/白毫弥陀六:左團次/源義経:菊五郎

幸四郎の熊谷直実は初めて!大熱演。全編を通して伝わる直実の息子を失った慟哭。舞台中に悲しみが行き渡り、客席に重い空気を漂わせるのは凄い。

直実のセリフは半分くらい聞き取れた。幸四郎は台詞をいうとき、あまり口を開けていない(@Nちゃん)。腹話術の人形のよう。あのくらいしか口を開けていないのに、あそこまでセリフは聞き取れるのは逆にすごいかも。さらに言うと、直実を見る限り、幸四郎の動きって文楽の人形のよう。これが幸四郎の目指す方向性なのか。それはそれで面白いかも。制札の見得、首実検で首を義経に突きつける場面は、さすがでした。最後、花道で、「十六年は一昔、アヽ、夢だ夢だ」という場面で、今回唯一開いた口が見えた。涙ボロボロで直実に入り込んでいた幸四郎に客席は拍手喝采。

看板より。
enomi20141125-05.jpg

魁春さんの相模、角ばった動きをする魁春さんは前から私の中でお人形さん候補。幸四郎の直実とお似合いの夫婦。松緑の堤軍次、直実にさっさと出てけと言われ、相模とあたふたしている様子がちょっとかわいい。高麗蔵さんの藤の方にあまり母親らしい悲しみを読み取れず。左團次さん、安定の弥陀六。制札を抱きかかえる見得が印象的。そして菊五郎さんの源義経。からっとした義経で、直実夫婦とうまく合っていた。

四天王。廣太郎、種之助、廣松、隼人。廣太郎は体調不良なのか。素に戻りまくり。きつそうだった。廣松、頑張ってた。隼人は足を多少動かしてたけど、ほぼ役になりきっており感心。イケメンでやたら目立つから大変だ。そしてベスト四天王は種之助!いつ目配りしても微動だにしない。顔も立派。義経も安泰。

昼の部終了。「寿式三番叟」が一番楽しかった。思ったより疲れてない。いざ、夜の部へ。

23:47 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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