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四月歌舞伎座「梶原平三誉石切」「成駒家歌舞伎賑」「河庄」「石橋」

2015/04/24
四代目中村鴈治郎襲名披露、歌舞伎座夜の部公演へ。おおっ、入り口で扇千景元参議院議長と舞踊家の吾妻徳穂さんが。暖かくなりコート要らず、3階のB席もなんだか広々。

ちょいメモ備忘録20150424-01

一、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり) 星合寺の場
梶原平三:幸四郎/俣野景久:錦之助/梢:壱太郎/梶原方大名:由次郎/同:松江/同:廣太郎/同:松之助/六郎太夫:錦吾/剣菱呑助:桂三/奴菊平:高麗蔵/大庭景親:彦三郎

浅黄幕が落とされると役者さん勢揃い。紅白の飾りが綺麗。とても華やか。舞台装置は「鶴ケ岡八幡社頭の場」でなく「星合寺の場」ということで、鳥居がない。鴈治郎の型らしいです。

幸四郎の梶原平三、前に見たときはいま一つ好きになれなかったのだが、今回は好印象。武士としての風格がありつつ、わざと「ふたつ胴」斬りに失敗し、それをごまかすだけの軽さもあり、それでいて父娘への思い遣りも溢れている。口跡もなかなか。

錦吾さんの六郎太夫、娘のために刀を手放すだけでなく自分を試し切りに使ってくれと、切々と語り盛り上げる。その娘の梢ちゃんは壱太郎。しゃなりしゃなりとした仕草がかわいい元気いっぱいの現代っ子。この子は本当によく首を振る。他の女形も同じくらい首を振っていると思うのだが、顔が小さいからか目立つのだ。花道でお父っつぁんと引っ込むとき、満面の笑みでニコニコ。

錦之助の俣野景久、重くなりすぎないのが丁度いい赤っ面。そして今回の私的ヒット、彦三郎さんの大庭景親。折り目正しい悪役という感じで、梶原平三への敵という風情十分。この人の台詞で舞台がしまった。奴菊平の高麗蔵さん、かっこよかったんだけど、あっという間に引っ込んだ。剣菱呑助の桂三さん、渋くてとても味わいのある「酒尽くし」。お酒をしみじみじっくり呑むのが大好きに違いない呑助。梶原方大名は豪華に由次郎さん、松江さん、廣太郎、松之助さんと豪華。これぞ襲名披露。

手水鉢を梶原平三が切った後、「剣も剣」「切り手も切り手」に続き「役者も役者」という大向こうが掛からない石切梶原は今回が初めて。芝居の内容と合わない気がしてあまりこの大向こうは好きじゃない。でも絶対掛かると思っているので、ビクビクしながら待ってしまった。

実はまた石切梶原かぁと思っていた。が、実際に見て、襲名披露らしい演目であることを実感。舞台装置は華やか、個性ある役が何人も登場、ハッピーエンド。役者さん、それぞれ適材適所で演じられていて、初っ端から大満足でした。

ちょいメモ備忘録20150424-03

二、成駒家歌舞伎賑(なりこまやかぶきのにぎわい) 木挽町芝居前の場
四代目中村鴈治郎襲名披露 口上
翫雀改め鴈治郎/扇雀/虎之介/壱太郎/藤十郎
  ○
木挽町座元:菊五郎/太夫元:吉右衛門/芝居茶屋亭主:梅玉/茶屋女房:秀太郎/男伊達:左團次/同:歌六/同:又五郎/同:錦之助/同:染五郎/同:松江/同:権十郎/同:團蔵/同:彦三郎/女伊達:魁春/同:東蔵/同:芝雀/同:孝太郎/同:亀鶴/同:高麗蔵/同:萬次郎/同:友右衛門/役者寿治郎:寿治郎/二引屋倅:進之介/二引屋主人:我當/道頓堀座元:仁左衛門/江戸奉行:幸四郎

お待ちかねの口上!襲名といえば口上。それも今回はお芝居の中でのお祝い。超楽しみ。

幕が開くと芝居小屋。演目は、歌舞伎座四月の演目そのまんま。花道から四代目鴈治郎と道頓堀座元役(仁左衛門さん)登場。木挽町座元(菊五郎さん)、太夫元(吉右衛門さん)、芝居茶屋亭主(梅玉さん)も。仁左衛門さん、どうも台詞を間違ったらしく全然ごまかせず、やっとこさ言葉をつなげて場内クスクス。その後ずっとにこにこして、柔らかい笑みをたたえていたのがとても印象的。後で花道で男伊達、女伊達が名乗りを上げているときも、全員が終わるまで、ずっとにこにこ。鴈治郎襲名が本当にうれしいというお役を全う。やっぱり素敵。淡々とお役目を果たす菊五郎さん、梅玉さん。そして「早く終わんねえかな」という表情全開の吉右衛門さん。

本花道から男伊達、仮花道から女伊達登場したのは良いが、3B席からだと両方とも先頭の左團次、魁春さんしか見えーん。でも、ちらしの順番通り並んでいるので、誰が名乗っているかは分かった。染五郎と萬次郎さんは声を聞くだけで判別できたが。たとえお姿が見えなくても、七五調の名乗りは聞いているだけで耳障りが良く快感。自分の屋号や名前を入れ込んでいるのが面白い。一人ひとりの名乗りの内容をちゃんと知りたいな。あと、友右衛門さんが女伊達だったのがびっくり。人数合わせか。

茶屋女房(秀太郎さん)江戸奉行(幸四郎さん)も登場。江戸奉行、鴈治郎のサインもらってた。そして二引屋主人の我當さんが、倅の進之介に支えられ登場。我當さん、よく出演されたと思う。進之介、もっと舞台に出てほしい。

背景が変わり、いよいよ口上。障子(?)には雁が飛んでた。鴈治郎、扇雀、虎之介、壱太郎、そして一人だけ藤色(?)の裃の藤十郎さん。ガンジロはんが神妙にご挨拶。皆さんコンパクトに口上をまとめ、最後に藤十郎さんの「ご贔屓お引き立てのほど、すみからすみまでずずずい~っと乞い願い申し上げ奉ります」が聞けて嬉しい。「がんじろはん」の大向こうがかかり、拍手喝采。幕。

ちょいメモ備忘録20150424-02

三、心中天網島 玩辞楼十二曲の内 河庄(かわしょう)
紙屋治兵衛:翫雀改め鴈治郎/紀の国屋小春:芝雀/江戸屋太兵衛:染五郎/五貫屋善六:壱太郎/丁稚三五郎:虎之介/芸妓小糸:歌女之丞/河内屋お庄:秀太郎/粉屋孫右衛門:梅玉

演目名だけは受験の知識として知っていた「心中天網島」。見るのは今回が初めて。

私の大好物の上方歌舞伎。鴈治郎の治兵衛、花道の出の所作からして見応えがあり。いかにも上方の邪気のない、苦労知らずの人の良さそうなボンボンで、和事の良さ十分。芝雀さんの小春はとても一途で、愛想尽かしをして泣き崩れる場面が、かわいそうでかわいそうで。型とハラが一致しているというのか、情感が直裁に伝わる。梅玉さんの兄孫右衛門も良かった。小春を治兵衛と別れさせようとするいなし方、弟の世話の焼き方が、いかにも厄介事をしょいこむ長男。「あーしんど」と言いながら、弟の面倒をつい見てしまう。ちょっと崩れた座り方、肩も落ちてて、家族の前でしか出せない様相。

この三人の織り成す流れがとても良かった。ボンボン治兵衛は、小春(芝雀)に裏切られたといって、兄孫右衛門に諌められながらも、小春に殴りかかったり、足をバタつかせたり。切ないやら悲しいやら可笑しいやらで、見ているこちらも泣いたり笑ったり、かなり忙しいお芝居だった。

秀太郎の河内屋お庄、太兵衛(染五郎)の悪口をずけずけ言う、いかにもいけずな上方のをんな。染五郎の太兵衛、軽目の悪役?壱太郎の善六、立役を見るのは初めてかも。見慣れないので、立役の型ができることにびっくり。壱太郎が鴈治郎に似ている事に初めて気づいた。お笑いコンビみたいな二人の三味線を弾く場面、唄の上手い役者でやるとすごく盛り上がりそう。ただ正直、この二人の役どころ、何をやらんとしているのかが今一つ分からなかった。丁稚の虎之助は年齢相応の役でちょうど良かった。お金をせびったりして笑かす難しい役だと思うが、ばっちり成功。歌女之丞さんの小糸、少し疲れているけど艶っぽさがあると思ったら、そのまんまの芸妓役。

最後、治兵衛と小春のハッピーエンドを見たかったが、喧嘩したまま終わったので小春ちゃんがかわいそうで。でも、お気に入りの演目になりそうです。本当は上方のことばを使う役者さんだけで見てみたいけど、それは無理な注文なのでしょう。

ちょいメモ備忘録20150424-05

四、石橋(しゃっきょう)
獅子の精:染五郎/同:壱太郎/同:虎之介

幕が開くとなーんと鼓の傳左衛門さん。歌舞伎座昼の部「六歌仙容彩」、平成中村座夜の部「高坏」だけでなく、「石橋」にもご出演とは。浅草で「高坏」が18時40分まで、東銀座で「石橋」を20時35分から。なんてハードなスケジュール。

とても豪華で派手で鮮やかな舞台。山の絵を背景に桜が咲き乱れ、石橋の両側には紅白のでっかい牡丹。大せりででっかい石橋と白い毛の染五郎の獅子がせり上がってくる。両花道から登場する壱太郎、虎之介の獅子は、赤い毛。四天の皆さんは紅白の花を手に携える。

踊りは年齢順、染五郎、壱太郎、虎之助の順で見栄えがした。でも虎之助、よくついてこれたと思う。毛振り頑張ってた。獅子たち、毛が少な目で振りやすいからか、まるで洗濯機の水槽の中のよう高速回転で毛振り。グルングルン、親の敵のように、首をまわすまわす。観客大興奮で大うけ、私も大うけ、楽しかった。最後に桜がどばっと降り注ぎ、拍手喝采。たった15分の演目だけど、大満足。

ちょいメモ備忘録20150424-04

夜の部、襲名らしさ全開の演目が並び、もったいないほど。もう一度全部見たいくらい楽しい襲名披露でした。こちらに空席が目立ち、平成中村座が賑わっているのが少々複雑。

22:15 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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