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八月納涼歌舞伎第一部 「おちくぼ物語」「棒しばり」

2015/08/20
八月納涼歌舞伎、余裕かましていたら、第一部と第二部の3階B席がほとんどない。あわてて某所で8月20日分を確保。無事に切符が届いたのは前々日。

ちょいメモ備忘録20150820-01

一、おちくぼ物語
おちくぼの君:七之助/左近少将:隼人/帯刀:巳之助/阿漕:新悟/牛飼の童三郎:国生/兵部少輔:宗之助/典薬助:亀蔵/北の方:高麗蔵/源中納言:彌十郎

「おちくぼ物語」、シンデレラのパクりと思いきや、れっきとした平安時代の作品。そういえばタイトルだけは受験で覚えた。

おちくぼの君(七之助)、七之助は第三部「祇園恋づくし」の芸妓染香の腹黒イメージが強く、しおらしい姫が今いちしっくり来なくて。継母や姉たちに蔑まれても、さすがヒロイン、衣装は継ぎ接ぎでなく、桃に橙でかわいい。

ちょいメモ備忘録20150820-02

左近少将の隼人!今まで見た隼人の役の中で一番大きい役だ。イケメン、二枚目ど真ん中。これがニンでなくてどうするよ。ちょっと心配だったが、浮いてなくてホッとした(笑)。蚊が顔に止まっただけで艶っぽい雰囲気を出されたときは、なんか恥ずかしかったよ。台詞に抑揚をつけて、芝居の中で流れるように聞こえてくればさらに期待大。

おちくぼと左近を応援する帯刀、阿漕夫婦が良かった。茶目っ気たっぷりに少将を応援する帯刀(巳之助)と、健気に応援するけど癇癪持ちの阿漕(新悟)。新悟は顔は古風で今後いろんな性格の役できそうだし、私好みの女形になってくれそう。

源中納言(彌十郎)、おちくぼの親として無責任だろう。でも、妻の尻にしかれても、まとめるべきところはまとめる一家の長。北の方(高麗蔵)、典型的ないけずな継母、やや過剰なヒステリーが芝居に合っていた。典薬助(亀蔵)、通常運転。兵部少輔(宗之助)、鼻のでかい嫌われ者。暗闇で嘘ついたまま寝込みを襲うのはまずいが、大らかで案外楽しい家庭を築けそう。お見合い相手として良いと思うが。

シンデレラと異なり、王子様が登場するだけで全てが一変するのでなく、姫が酔っぱらって大団円という展開がイイ。

二、十世坂東三津五郎に捧ぐ 棒しばり
次郎冠者:勘九郎/太郎冠者:巳之助/曽根松兵衛:彌十郎

三津五郎さんに捧ぐ「棒しばり」。父の芸を受け継ぐ巳之助を応援すべく、この納涼歌舞伎で一番楽しみにしていた演目。

次郎冠者(勘九郎)、さすがでした。次郎冠者の踊り、台詞、キャラが勘九郎の下で一体化。伸びやかで、しなやか。こういう勘九郎をもっともっと見たいと思う。踊りはキレキレで身体能力抜群。器用に皿を取ったり、酒をうまく酌むというちょっとした動作で身体を自由自在に自分のものとして動かしているのが分かる。テンポがよく、見ごたえある棒しばりになった。

ちょいメモ備忘録20150820-03

太郎冠者(巳之助)、勘九郎の次郎冠者と一緒に演じるのは大変。踊りはもちろん、台詞も流れの中で若干浮いていたかも。松羽目物は、全てが排除され台詞、踊りがくっきり研ぎ澄まされるから、難しいのだろう。でも、一生懸命ついて行ってた。まだまだ勘九郎には及ばないけど、一歩ずつ着実に前進中。あ、酔っぱらったときの顔と台詞は予想通り上手い。

ちょいメモ備忘録20150820-04

曽根松兵衛(彌十郎)太郎冠者と次郎冠者を縛った時の、してやったりという表情や酒を二人に飲まれあわてふためく芝居に、主人としての適度な大きさがある。

今まで見た「棒しばり」の中で一番平均年齢が若い太郎冠者、次郎冠者だったかも。 その分キャラも若々しく溌剌としている。お酒をうまく飲めたときの笑顔は二人ともかわいい。また数年後に同じコンビで見せてほしい。

20:57 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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