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「海辺のカフカ(上)」 村上 春樹

2010/08/04
15歳になった僕は二度と戻らない旅に出た。彼は長身で、寡黙だった。金属を混ぜ込んだような強い筋肉を持ち、世界でいちばんタフな15歳の少年になりたいと思っていた。東京都中野区にもしある日、空から突然2000匹の生きた魚が路上に落ちてきたら、人々は驚かないわけにはいかないだろう。多くのネコたちは名前を持たない。多くのネコたちは言葉をもたない。しかしそこには言葉を持たず、名前を持たない悪夢がある(「BOOK」データベースより)。

海辺のカフカ〈上〉

学生時代以来、久しぶりに読んだ村上春樹。
やはりよくわからない・・・。

一つ一つの文章からそれぞれの風景が見えてくる感じがあり、
透明な感覚は残るのだけれど。

猫が擬人化されてて大島弓子の猫ワールドの小説版かと思いきや、
猫の首がどんどん切られて行き、大島ワールドとは別の地点に着地したような。

以下の大島さん(大島弓子ではない、甲村記念図書館の司書)のセリフが印象に残る。

『差別されるのがどういうことなのか、それがどれくらい深く人を傷つけるのか、それは差別された人間にしかわからない。痛みというのは個別的なもので、そのあとには個別的な傷口が残る。だから公平さや公正さを求めるという点では、僕だって誰にもひけをとらないと思う。ただね、僕がそれよりも更にうんざりさせられるのは、想像力を欠いた人々だ。T・S・エリオットの言う<うつろな人間たち>だ。その想像力の欠如した部分を、うつろな部分を、無感覚な藁くずで埋めて塞いでいるくせに、自分ではそのことに気づかないで表を歩きまわっている人間だ。そして、その無感覚さを、空疎な言葉を並べて、他人に無理に押しつけようとする人間だ。』

01:00 日本・小説(新) | コメント(0) | トラックバック(0)
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