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芸術祭十月大歌舞伎「阿古屋」「髪結新三」

2015/10/09
この秋、初めてコートを着て外出(遅い?)、十月歌舞伎座昼の部へ。

ちょいメモ備忘録201501008-07

平成27年度(第70回)文化庁芸術祭参加公演
一、壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)  阿古屋

遊君阿古屋:玉三郎/岩永左衛門:亀三郎/榛沢六郎:功一/秩父庄司重忠:菊之助

ちょいメモ備忘録201501008-04

阿古屋は今玉三郎さんしかできないらしい。当たり役ともきく。なら1等席行っちゃう?とも考えたが、玉三郎の阿古屋を見たことがあるNちゃんと母に感想をきいたら二人とも「寝ちゃった」って。あれ?というわけで、結局3階A席。

花道から阿古屋(玉三郎)登場。そのいで立ちの華やかさに目を奪われる。蝶々、牡丹をあしらった打掛け、前に流した孔雀の帯、鬘にはべっ甲のかんざしをいくつも差して。衣装が映える立ち居振る舞いが見事。

完全保存版 ザ歌舞伎座 (五代目坂東玉三郎)

阿古屋には純粋に景清を恋い慕うからこその強さがある。そして艶めかしさ。重忠(菊之助)に「信じられぬなら殺せ」と階段(?)に身を投げ出す姿は、自分の全てをさらけ出しても臆することない精神と大胆さの表れ。琴、三味線、胡弓を引く姿からは、より一層景清への思いが伝わる。どの楽器も決して重くは奏でず、まるで唄うように奏でる阿古屋。その音色は艶めかしいけど、どこか物哀しくもあり、景清を想う気持ち、信じようとする気持ちで満ち溢れる。それにしても楽器を奏でるのは、なんとエロティックな行為なのだろう。身を投げ出す以上に、その人の全てを露わにする。それでも臆せず演奏し続ける阿古屋が切なかったです。

ちょいメモ備忘録201501008-05

秩父庄司重忠(菊之助)、若いが阿古屋を問い詰めるだけの威厳がある。

岩永左衛門(亀三郎)の役、文楽の人形を模した「人形振り」を、どうしても本物の文楽の人形と比べてしまった。比較すべきではないのだろうが、本物の人形を上回る良さも見いだせず。文楽の人形は顔はそのままなのに全く別の表情に見えたりするのだが、亀三郎の岩永の表情は人形よりも固い。憎々しさも感じない。道化の役割を果たしているとも思うのだが、さほど可笑しみもなく。亀三郎がどうのというより、この役自体がとても難しいと思った。

歌舞伎名作撰 壇浦兜軍記 阿古屋 [DVD]

阿古屋、全然寝なかった。杵屋勝四郎さんの長唄もすばらしく、楽器の演奏そのものも堪能しました。

二世尾上松緑二十七回忌追善狂言
二、梅雨小袖昔八丈 髪結新三

序 幕 白子屋見世先の場、永代橋川端の場/二幕目 富吉町新三内の場、家主長兵衛内の場、元の新三内の場/大詰 深川閻魔堂橋の場
髪結新三:松緑/白子屋手代忠七:時蔵/下剃勝奴:亀寿/お熊:梅枝/丁稚長松:左近/家主女房おかく:右之助/車力善八:秀調/弥太五郎源七:團蔵/後家お常:秀太郎/家主長兵衛:左團次/加賀屋藤兵衛:仁左衛門/肴売新吉:菊五郎

意外と(?)善人の役が多い松緑。小悪党の新三の役が果たしてできるのか?と思ったが、良かった!これまで見た松緑の役の中で一番好きかも。

まず姿が良い。序幕の白子屋見世先での立ち姿は今一つだったが、永代橋で傘をさした立ち姿や、大詰めの立ち廻り、あと、長屋で少しはだけた着物姿、すっとした足に色気がある。そして松緑に新三役が合っている。確かに新三は悪党だけど、家主長兵衛(左團次)にやり込められる程度の小悪党。家主に丸め込まれて、さらにお金を巻き上げられ、悔しがる様、短気を起こす様、がっかりする様が情けない。だけど妙におかしくて、新三が好きになったよ。等身大の新三に会えた。

ちょいメモ備忘録201501008-08

家主長兵衛(左團次)も良かったなあ。新三に同調してなだめすかしたり、怒らせたり、丸め込んだり、よくまあ黙阿弥の台詞に膨らみを持たせて、あれだけ盛り上げられるものだ。左團次さん本来のキャラにもあっているのだろう。その女房おかく(右之助)、婆さんにしか見えない。亭主と二人金儲けの算段をしている姿がいかにもな業突く張り夫婦。

白子屋手代忠七(時蔵)、死ぬと思い詰め永代橋をよろよろと歩く姿、独吟と相まってとても哀れ。忠七を想うお熊(梅枝)、とても目立つ。今までみたお熊はまだうぶで、いたいけな少女。だけど梅枝のお熊は艶めかしい。同じ舞台に新三や忠七がいても、どうしてもお熊に目が行ってしまう。ピカピカ光る。梅枝に華がありすぎるのだと思う。

弥太五郎源七(團蔵)、家主のイメージが強すぎて最初は違和感ありだったのだが、男らしい所作や台詞回しで、すぐに頼りがいある親分に見えてきた。車力善八(秀調)、ヘラヘラしながら長いものにはどんどん巻かれる。これもはまり役。下剃勝奴(亀寿)、ずるがしこいけど愛嬌ある役だと思うが、真面目な亀寿とはイメージが違う。丁稚長松(左近)、のびのび。松緑が左近を可愛がっている様を見るのがなんか嬉しい。加賀屋藤兵衛(仁左衛門)、後家お常(秀太郎)がお熊の祝言が決まって喜んでいる様にほんわか。

そして肴売新吉(菊五郎)、ごちそう!あの少し気の抜けた「かつおかつおっ」の声は何なのだろう。姿が見える前、あの声が聞こえただけで観客を笑わせてた。カツオを持つしぐさ、切る仕草、粋でイナセでかっこよすぎだ。

松緑の新三、お気に入りになりそう。奴以外にお気に入りの役が見つかり嬉しかった。新三をとても丁寧に演じており好感をもった。二世松緑さんも喜んでいるはず。

ちょいメモ備忘録201501008-06

11:32 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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