05月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫07月

十一月歌舞伎座「江戸花成田面影」「仙石屋敷」「勧進帳」「河内山」

2015/11/15
十一月、顔見世公演です。そして十一世市川團十郎五十年祭。夜の部で一等席を買うか一瞬迷ったけど、二歳児に大枚はたくのは間違っていると思い直し、3階席を確保。

歌舞伎座入口には海老蔵母と勸玄母の小林麻央ちゃんがおそろいで。菊五郎さん奥方が和史くんの手を引いてた。未来の團十郎だけでなく、未来の菊五郎にもお目見えできた。そうなればいいなあ。

一、江戸花成田面影  堀越勸玄 初お目見得
芸者お藤:藤十郎/鳶頭梅吉:梅玉/鳶頭染吉:染五郎/鳶頭松吉:松緑
海老蔵/初お目見得堀越勸玄(海老蔵長男)
家橘/市蔵/九團次/右之助/仁左衛門/菊五郎

ちょいメモ備忘録20151113-01

「堀越勸玄 初お目見得」です!これを楽しみに見に来た人が多いのだろうなあ。劇場内もいつもと違う賑わい。そんなに二歳児が見たいか?見たいんだな、これが。

幕が開くと、女手古舞が五人。「今日は、深川の成田不動尊のご開帳」。浅葱幕が落ちて、中央から藤十郎さん、梅玉さん、染五郎、松緑がせり上がる。

藤十郎さん、黒い衣装にふくよかな笑み、眼福です。梅玉さんの渋い踊りの後、松緑と染五郎の踊り。松緑、痩せて一瞬誰だか分からなかった。動きもシャープで良い感じ。私の中ではときどきイケメン枠に入ってます。染五郎二人と良いコンビ。若く美しい所作からパワーがみなぎる。

そして仁左衛門さんご登場。仁左衛門さんがニコニコしているとこっちもニコニコ、おめでたい気分に。仁左衛門さんが声をかけ、花道から菊五郎さん、海老蔵、勸玄くんご登場。

勸玄くん、お父さんに手を引かれ花道をひょこひょこ歩く。泣きそうに見えなくもない。二歳児なんてお父さんに習って扇子前に手をちょこんと置くだけでかわいいわ。そして「堀越勸玄でございまする~」。ちょっと声がしわがれてたけど、ちゃんとご挨拶できました。また扇子をちゃんと着物の中にしまって、それもかわいい。

最後に藤十郎さんの音頭で関東風に三・三・七拍子。勸玄くんもちゃんと手を叩いてた。ええもん、見せてもらいました。

二、元禄忠臣蔵「仙石屋敷」
大石内蔵助:仁左衛門/堀部安兵衛:権十郎/間十次郎:松江/富森助右衛門:亀寿/大高源吾:亀鶴/磯貝十郎左衛門:児太郎/大石主税:千之助/伴得介:梅丸/谷土源七:橘太郎/不破数右衛門:松之助/吉田忠左衛門:市蔵/桑名武右衛門:秀調/鈴木源五右衛門:家橘/仙石伯耆守:梅玉

ちょいメモ備忘録20151113-05

四十七士が舞台に収まるだけで壮観。緊迫感ただよう。そして仁左衛門さんがそれはそれは一生懸命に、内蔵助の命がけの思いを表現していた。大石主税(千之助)、内蔵助の息子らしくきちんと台詞を言えてた。

仙石伯耆守(梅玉)の公明正大で余裕のあるお殿様もいい。堀部安兵衛(権十郎)と不破数右衛門(松之助)のやり取り、権十郎さんの重みのある台詞回しと照れくさそうな松之助さんの表情が良かった。大高源吾(亀鶴)、忠誠心ある四十七士がめちゃめちゃ似合う。吉田忠左衛門(市蔵)、亀蔵さんと区別がつかない。磯貝十郎左衛門(児太郎)、立役が新鮮。

・・・完成された舞台のはずなのに、なんで眠くなるのかなあ。3階からだと仁左衛門さんがずっとうつむき加減だからか。休憩中めでたい焼きを食べたのが失敗だったか。

三、歌舞伎十八番の内 勧進帳
武蔵坊弁慶:幸四郎/源義経:松緑/亀井六郎:友右衛門/片岡八郎:高麗蔵/駿河次郎:宗之助/常陸坊海尊:錦吾/太刀持音若:左近/富樫左衛門:染五郎

ちょいメモ備忘録20151113-04

幸四郎、必死だった。問答も延年の舞いも、必死で命がけ。歌舞伎役者の意地をかけて弁慶役を守ろうとしているかのよう。弁慶というより弁慶の役を守ろうとする職人にみえた。

若く、颯爽とした富樫(染五郎)と対照的。顔立ちの似ている富樫(染五郎)が生き生きとしていて力強い分、弁慶の必死さが際立ち、なんか見ていて辛くなってしまった。染五郎ももっと幸四郎に合わせてやれよと思うが、親子の芸の継承というのはこれだけ厳しいものなのかもと思ったりもして。

義経(松緑)、最初の演目では痩せたと思ったのに、義経の化粧をするとぷくっと子供のように見えるのはなぜだろう。義経役は微妙~と思ってみていたが、「判官、おん手~」のところと、衣装をさっと返すあたりでは気品が出ていた。

四天王は最強です。高麗屋さんが弁慶をやるときはいつもこの四人なのだろうか。チームワークは完璧だろう。四天王が富樫に詰め寄る場面は迫力。

ラスト、大向こうがすごい。「待ってました」「弁慶日本一」「たっぷりと」等々。そして手拍子も。大向こうのせいで、弁慶の客席に向けての礼が、義経に向けての礼でなく観客に向けての礼に見えてしまう。でも幸四郎があんまり必死なので、それを称える意味での大向こうなのかも。

四、天衣紛上野初花 河内山 松江邸広間より玄関先まで
河内山宗俊:海老蔵/高木小左衛門:左團次/宮崎数馬:九團次/腰元浪路:梅丸/北村大膳:市蔵/松江出雲守:梅玉

ちょいメモ備忘録20151113-03

初見です。

河内山宗俊(海老蔵)が面白かった。海老蔵、きれい。目の色気がすごい。黒子で輪をかけて色っぽくなる。少々マンガチックではあるが、今の海老蔵でしか出せない色気だ。腹黒で狡猾、計算高い。それでいて何をしでかすか分からない残酷さと冷徹さもあって。今、他の役者でこういうキャラクターを出せる人はいない気がした。ただ海老蔵も十年後にこの役を同じようには演じられないだろうけど。 正体を顕したときは、普通に江戸っ子べらんめえに早変わり。こちらの海老蔵は何度も見たことある役の気がして、唐突に感じた。

松江出雲守(梅玉)、かなり勝手な性格のようで梅玉さんに合わない気がしたが、海老蔵とやり合っているうちにどんどんそれらしく見えてきた。

海老蔵の宗俊、面白かったけど、本当にこれが本来の宗俊なのか少々不安。一度吉右衛門でみてみたい。

ちょいメモ備忘録20151113-02

顔見世は華やかで楽しい。来週は昼の部だ。

11:07 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示