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十二月歌舞伎座通し狂言「妹背山婦女庭訓」

2015/12/28
十二月二十六日、歌舞伎座夜の部千穐楽。2015年の芝居おさめは通し狂言「妹背山婦女庭訓」。お三輪ちゃんを「杉酒屋」「道行道行恋苧環」を七之助が、「三笠山御殿」を玉三郎が演じます。
ちょいメモ備忘録20151226-01

近松半二 作 通し狂言 「妹背山婦女庭訓」

「杉酒屋」
杉酒屋娘お三輪:七之助/烏帽子折求女実は藤原淡海:松也/入鹿妹橘姫:児太郎/丁稚子太郎:團子/後家お酉:歌女之丞/家主茂儀兵衛:権十郎
「道行恋苧環」
杉酒屋娘お三輪:七之助/入鹿妹橘姫:児太郎/烏帽子折求女実は藤原淡海:松也

お三輪ちゃん(七之助)、おきゃんな下町娘が求女に一途でかわいい。昼の部の八重垣姫でも一途だったけど、七之助は下町娘の方がやっぱり似合う。というか七之助が一途な娘役をやると下町娘にしか見えなくなるという。

淡海(松也)と橘姫(児太郎)、役を一生懸命なぞっている。お役になりきるのはまだ先か。特に道行で七之助のお三輪が登場したとき、七之助が全部持って行った感があったときそれを感じた。二人はまだまだ七之助と経験値が違うしね。烏帽子折求女実は藤原淡海(松也)、化粧もうまくなり、すっきりした二枚目。ただ、クールな印象でお三輪ちゃんがここまで惚れるほどのインパクトは感じず。入鹿妹橘姫(児太郎)、あまり苦労していない可憐なお嬢様。まだまだですな。

丁稚子太郎(團子)、ちゃっかり者。長屋のみんなとのびのびと踊っていて好印象。ややふっくら気味。
ちょいメモ備忘録20151226-02

「三笠山御殿」
杉酒屋娘お三輪:玉三郎/漁師鱶七実は金輪五郎今国:松緑/宮越玄蕃:亀三郎/荒巻弥藤次:亀寿/入鹿妹橘姫:児太郎/烏帽子折求女実は藤原淡海:松也/豆腐買おむら:中車/蘇我入鹿:歌六

玉三郎さんのお三輪!うら若い娘の醸し出すはかなさが舞台全体を包み込む。玉三郎に可憐な娘役がこれほどまでに似合うとは。中村座で七之助のお三輪で「三笠山御殿」をみたときは、いじめの場面の後味の悪さばかり残ったが、今回はお三輪の娘としてのいじらしさ、愛おしさをより引き立てる場面になっていた。「疑着の相」はあくまで崩さず、それもまた玉三郎のお三輪の一面。ラスト、淡海=求女の役に立つことができたとわかり嬉しそうな表情をするお三輪の最期をみて、「三笠山」は恋に命をかけるお三輪の悲劇であることを実感。あまりに切なくて胸が痛くなった。

ちょいメモ備忘録20151226-04

杉酒屋に引き続き、求女(松也)と橘姫(児太郎)が頑張ってる。求女(松也)、杉酒屋よりさらにクールで、橘姫への冷徹な対応に説得力。

いちばん最初の鱶七(松緑)と蘇我入鹿(歌六)のやり取り、会話の内容がまるっきり聞き取れず。松緑は通常運転。ラスト、四天との立ち回りのあたりでは、見得も口跡も決まってたのだが。歌六さんはいつもと違う発声。「公家悪」ならではの発声なのだろう、少々聞き取りづらいのも予定のうちか。おどろおどろしさはないが、冷たく怪しい印象。

豆腐買おむら(中車)、普通に良かった。出番が短いせいもあるのだろうが、私には普通の女形に見えた。
ちょいメモ備忘録20151226-03

十二月歌舞伎座、玉三郎さんのすごさを実感。今年もいっぱい歌舞伎がみられて幸せでした。

ちょいメモ備忘録20151226-05

16:07 鑑賞記録 | コメント(0) | トラックバック(0)
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