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「男尊女子」 酒井順子

2018/02/09
女は下、か。平等は幸せ、か。「男のくせに」と思ってしまうあなたへ。女性の中の男女差別意識をあぶり出す20章(「BOOK」データベースより)。

男尊女子


「男尊女子」というテーマでよくこれだけ大量の項目を取り上げていることに感心。
女性の微妙な考え方・心理をきめ細かく分析しわかりやすくユーモラスにまとめている。

面白かった分析を以下まとめ。

・自分が実は被差別側にいたことの発見、驚き。
・女子高のメリットは「女しかいないのでリーダーシップが身につくこと」というが、リーダーになるのはリーダーの資質を持った人のみ。
・今どきの若者にイラつくのは昭和生まれの女子がもつ男尊女子成分が原因。
・男女平等を考えたとき日本の男言葉、女言葉が枷(かせ)になっている。
・夫を「主人」と呼ぶのは軸足が家庭にあり「家族の一員であること」にアイデンティティーを置く人。「ダンナ」「夫」と呼ぶのは、自立心が旺盛だったり、家族持ちであることに飽き飽きしている人。しかし「夫」と呼ぶと周囲に意識高い系と思われる可能性あり。
外国なら名前を呼び捨てだが、日本で名前を呼ぶのは普及していない。
・実はユーミンが男尊女子成分が高い。
・カマトトは強い女性に腰がひけやすい日本男性を相手にしなくてはならない日本女性の種の保存のため必要な技術。
・塩村文夏議員がヤジを飛ばされ咄嗟に笑ったのは、ここでキレると「更年期なんじゃないか」と言われかねないので、「とりあえずその場を丸くおさめたい」という感覚が働き「笑いで」自分と相手をごまかすため。
・男尊女卑精神が根深いのは、実はレディーファーストの国々の男性である。
・「かわいい」を提示し私は受動的ですアピールをすることが最大の攻撃。
・男性に「気が強い」とは言わない。
・「おふくろさん」タイプの女性=気が強いがそれを巧妙に隠すことのできる女性なら、高い地位でもうまく立ち回れる。
・「おーいお茶」は性役割分担を想起させる商品名だが、ある時代の終焉を示してもいる=お父さんたちはお茶を飲みたくなったら、嫁に「おーいお茶」というのでなく、心の中で「おーいお茶」とつぶやいてペットボトルを冷蔵庫から取り出す。
・「女子力」という言葉、もとは自虐用語。使うのは低女子力女子。高女子力女子は「女子力を高めるため努力しています」などと言わず「普通にしています」。
・日本女子が男尊女子であり続けるのは「男を引き付けるため、自らを低めざるを得ないから」。


00:29 エッセイ | コメント(2) | トラックバック(0)
コメント
No title
ね?面白かったでしょ?(笑
このテーマでよくもこれだけ・・・って感じだよね!
No title
今まで読んだ酒井順子の本の中で一番面白かった。紹介してくれてありがとうね!

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